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Polka リリースです!

【Polka】
Style:Oktoberfest
ABV:5.5%

世界最大のビール祭り「Oktoberfest」にルーツをもつ、モルトの風味が豊かなラガー。
しっかりとした麦の風味を感じられながらホップの苦味も特徴的な、味わい深い仕上がりです。



世界で一番有名なビールのお祭りといえば「Oktoberfest」です。
10月頃にドイツのミュンヘンで行われるもので、本場の雰囲気を再現したものが日本でも開催されているのでご存じの方も多いかと思います。

さて、そのお祭りの名を冠したビールのルーツを少し探りましょう。諸説あるので一部私見も含みます。

1800年代の南ドイツでは、腐造を防ぐために4月から10月までの期間で醸造が禁止されていたそうです。
その間にもビールは飲みたい!とアルコール度数を高めたビールが生まれるのですがそれが「Marzen」というスタイルです。「Marzen」とはドイツ語で3月を意味します。

また同じころにバイエルン王国の皇太子の結婚式として催された祭典でビールが大量に振る舞われました。新酒ができる前なので、春に仕込んで貯蔵していた「Marzen」をたくさん飲んだそうです。
それが発展して今の「Oktoberfest」につながる訳ですが、そこで飲まれるビールということで「Marzen」≒「Oktoberfest」と呼ばれるようになったようです。
また秋になり収穫を迎えた麦を用いて新酒を作るために、貯蔵していた樽に残っているビールを飲む干したことから「収穫祭」という側面も持っています。

まあ、何かと言い訳をつけて酒を飲みたかった人がたくさんいたというのは、今も昔も変わらないことですね。

そんなお祭りにルーツを持つ「Oktoberfest」というスタイルのビールですが、濃いめのオレンジ色の見た目でモルトの風味が豊かな味わいなのが特徴です。
ホップの味わいは弱めなものも多いですが、IPAやSaisonと同じように“腐敗を防ぐ手法で仕込まれた”というルーツを持つところから今回はホップも多めに入れて仕込んでみました。

しっかりとしたモルトの味わいがホップの苦味を支え、またそれらの香りや風味が口いっぱいに広がる豊潤な仕上がりとなっています。

季節の移ろいも感じられるような、そんなビールとなりました。


おまけ

Photo by Oktoberfest.de

今回は世界最大のビール祭り「Okotberfest」にルーツを持つビールでした。

世界最大のビール祭りってどんなよ?と思いますが以下を読むとその規模の大きさが伝わるかと。



現在では世界で最も規模が大きいお祭りとして、ミュンヘン市内の6つの醸造会社が運営する14の巨大ビールテントをはじめ、小さな屋台やアトラクションなど一日ではとても回りきれない広大な会場(その広さ、東京ドームの約9倍!)で多くのビールが飲み交わされます。
会場ではステージでの音楽や観覧車、ジェットコースターなどの移動遊園地など現代風に変化していますが、昔ながらの荷台にビール樽を積んだ馬車やブラスバンドの全長数キロに及ぶパレードは見所の1つとなっています。
ちなみに昨年は、600万人もの来場者によって、700万リットルものをビールが消費されたというから、まさに世界一のビール祭りですね。
Okotberfest 2022 日本公式サイト 


Photo by Oktoberfest.de
Photo by Oktoberfest.de

かれこれ10年くらい前になりますが、一度だけ本場のオクトーバーフェストに行ったことがあるのですが、それはもう桁違いのスケールでした。
先にもあったように、特設の会場は東京ドーム9個分もの広さがあり、醸造所ごとの巨大なテントやジェットコースターなどのアトラクションもあり”大人のテーマーパーク”そのもの。
ディズニーランドのあちこちでビールを飲むような、そんなイメージに近いです。

そして、600万人が訪れ700万Lのビールが消費されるそうです。1人1L以上飲んでいるというのもまたドイツらしいポイントですね。
これは“マースジョッキ”と呼ばれる1L入りのジョッキで提供されるのがこの祭の特徴だからというのもあるかと思います。
ちなみに700万Lというとパシフィックで作っているビールの155年分です。凄まじい!

実際の会場では伝統衣装を着込んだ人が大勢いて、各テントは中までパンパン。
基本的には予約制なのですが、僕が行った時は偶然中にいた人の席に混ぜてもらい一緒に飲むこととなりました。テント内では生のバンドによる演奏が行われ飲むや踊るやの大騒ぎ。1Lのジョッキ片手にみんなで大合唱するなど、本当に楽しかった思い出があります。

ここ数年はコロナウイルスの影響で開催されていなかったのですが、ついに今年から再開するようですよ!
世界中でここにしかない熱気を浴びに、またドイツに行きたいな、なんて思いを馳せながら仕込んだビールなのでした。

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