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【ドイツ編-3】ヨーロッパ、ビールへの旅
4/18(火) 7日目
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ベルリンの壁
朝は7時頃に起床し長距離移動なので、早めに駅へと向かいます。この日の目的地はドイツ東部のベルリン。デュッセルドルフからは特急に乗っても6時間ほどかかります。
8:52発の4人掛けのシートに揺られつつ、15時頃にベルリン中央駅に到着。首都だけあって、これまでの駅と比べても遥かに大きい!そして車窓から見える景色からも漂ってましたが、どことなく暗い雰囲気。中世ヨーロッパの街並みというよりかは、東欧色の強いやや無機質な印象を受けました。
駅前でタクシーを拾って宿に荷物を置き、早速街に繰り出します。それまでの都市と比べてサイズ感も大きいので、キックスクーターを活用しました。
東京ではLuupなどだいぶ普及してきましたが、ベルリンのキックスクーターは返却場所も自由なので街中に、文字通り転がっていました。
せっかくなのでベルリンの壁を見に行き、平和な時代に生まれたことに感謝しつつビールを求めてキックスクーターを再び走らせるのです。
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BRLO BRWHOUSE/BRAUHAUS NEULICH
まず立ち寄ったのがベルリンの壁からほど近い、BRLO BRWHOUSE。コンテナを積み上げたような外観が特徴のいわゆるクラフト的なブルワリー。広々とした店内や、開放感のあるテラス席など流行りのスポットであることが一目でわかる雰囲気。ドイツだし、ラガーでしょ!とPilsとHellesをオーダーしましたが、絶望的な味わい。どうしてこうなった?ラガー大国らしからぬ味わいにテンションだだ下がり。食事もとろうかと思ってましたが、早々と切り上げました。
気を取り直して、地下鉄に乗り込み向かった先はBRAUHAUS NEULICH。実はここでブルワーをやっていたSamという青年と数年前に日本で会ったことがあり気になっていたのです。その時はSorachi Aceというホップを探してると言われ、少し分けてあげたという思い出があります。(日本にルーツがありますが、アメリカ産です笑)
先の店とは打って変わって、いい意味で手作り感の溢れる店内。奥には醸造スペースもありましたが実験室のような雰囲気で1バッチは200L程度のマイクロブルワリー。どこか親近感のわくサイズ感ですね。ビールの方も、味わい深いものが多くその落ち着いたお店の様子からとても居心地が良かったです。
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Muted Horn/Berghein
先のお店からは地下鉄に乗り換えて、次なる目的地へ。Pironoのピロくんや、ブリュッセルのビアカフェで隣になったベルリンローカルにもおすすめされた”Muted Horn”というビアバーに向かいました。
ここはドイツのローカルから、ヨーロッパのトラディショナル、そしてクラフトまで幅広くもバランスの良いセレクションのお店。タップだけでも唸るラインナップですが、10ページにも及ぶボトルリストは圧巻。何から飲むべきかわからない!という幸せな事態に陥ります。
ベルリンということで、ベルリナーヴァイセは是非飲みたいなと思っていたので”Shneeeule”のドライホップをしたものを1杯目に選びました。Shneeeuleと言えば、失われつつあったBerliner Weisseを復活させたブルワリー。廃業したブルワリーのデッドストック?とも言える古い瓶ビールから採取した酵母を使ってBerliner Weisseをつくっています。本当はタップルームに行くつもりだったのですが定休日だったので行けずという訳で、ここで出会えてとても嬉しかったです。
Berliner Weisseというと、小麦がベースで低アルコール、乳酸発酵による酸味が特徴のスタイルです。これまで飲んできたものは割とシンプルな味わいのものが多かったのですが、Shneeeuleは一味も二味も違いました。というのもBrettanomycesという野生酵母も介在した発酵を行うため、それこそランビックにも近いような複雑さがあるのが特徴です。とても3.5%とは思えない、メリハリのある味わいで、今回飲んだものはドライホップも施しているので、複雑な酸のニュアンスにホップのキャラクターが加わり抜群の存在感でした。
と、こんなことでは終わりません。ボトルリストから気になる大瓶を順に空けていきます。イギリスのCloud WaterやDeyaは日本でも飲むことができますかHazy IPAのイメージが強いですよね。ところが、そんな両ブルワリーのWild Aleを発見。こんなの存在すら知らなかった!と大はしゃぎしてオーダーします。
Deyaの方は、アプリコットを使ったサワーエールで、全体にセンスを感じるバランスの良い味わい。Cloud Waterは4年熟成のサワーエールで度数も10%とかなりリッチな仕上がり。どちらも、ブルワリーの技術の底力を感じるような印象的なビールでしたね。
こうして、とても一晩では飲み尽くせないようなラインナップに終始ワクワクとしながらビールを楽しみました。赤間くんはこのお店が人生の転機とも言えるほど印象に残ったようです。
飲みたいビールはたくさんあるが、もうお腹に入らない!ということで再訪を固く決意しお店を出ました。
すでに酔いも回り夜も深くなっていましたが、最後に一軒寄り道を。くるみちゃんたっての希望でクラブ界の最高峰?”Berghein”へ行きました。
入場が困難なクラブとしても知られているようで、そもそもこの日は公演すらありませんでしたが、せっかくなので一目見に行こう!と。勝手に、渋谷のクラブ街みたいなものをイメージしてましたが、どちらかというと深夜の永田町とも言うべきか、とにかく真っ暗で無機質な街並みの中に忽然とそのクラブはありました。
圧倒的な存在感にやや怯みつつ、中の姿を想像するだけでも十分に楽しめましたね。
酒に街に、すっかり泥酔した一味。終電も無くなってしまいましたが、なんとかタクシーを捕まえて宿へと戻ったのでした。
つづく
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