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Popopica リリースです!

【Popopica】
Style:Tropical Stout with Chipotle
ABV:7.0%

チポトレをたっぷりと漬け込んだスタウト。
ローストした麦芽の香ばしさと、酵母とホップからなるフルーティー香りで、上質なカカオのような印象も。しっかりとした味わいながら、チポトレの辛味がそれらをまとめ上げバランス感のある仕上がりとなりました。


チポトレをたっぷりと使ったフルーツ感のあるスタウトができました。

チポトレとは、完熟したハラペーニョを燻製、乾燥させたものです。
今回は群馬県で世界の唐辛子を育てる「Peppers.jp」さんが栽培、加工したものを使わせていただきました。
単体だとスモーキーな香りで、その凝縮感からドライフルーツのようなニュアンスもあります。また日本人の僕にとってはどこか"かつお節"のようなだし的な味わいも感じました。

黒いビールと唐辛子の相性の良さというのはお墨付き?で、色々なビールがリリースされていますね。またチョコレートとの組み合わせも多く、甘x辛と一見相反するようでありながら、むしろ相互作用するような感覚がとても好きです。

今回は、ロースト感のしっかりとしたスタウトをベースとしつつも酵母やホップはトロピカル感のあるものをチョイスしました。黒いビールでありながら明るい印象のイメージです。
それぞれの原料の組み合わせからBean to Barのチョコレートのような、フルーツ感のあるカカオを思わせる味わいでもあります。
しっかりとしたボディですが、チポトレの厚みのある辛さがまとめ上げ、もたつくことのないフィニッシュです。

様々な要素が組み合わさった複雑な味わいですが、一貫したバランスで満足感のある一杯になりました。


おまけ


チポトレとは、完熟したハラペーニョを燻製、乾燥させたものです。
今回も群馬県で世界の唐辛子を育てるPeppers.jpさんが栽培、加工したものを使わせていただきました。”Curious”で使ったハバネロとハラペーニョも栽培されている方でもあります。
“Curious”のハラペーニョはまだ青い収穫したてのもの。それを完熟させ加工したものがこのチポトレという訳です。兄弟分ともいえますが、元が同じとは思えないほど違った個性があります。

チポトレは料理だとお湯で戻して使ったりもするのですが、その戻し汁や味わいどはまさに“かつおぶし“的なだしのような味わいを感じました。ドライフルーツのような凝縮感や、薫香をまとった甘みなど。
ビールにおいてはその辛味と香りのバランスが難しく、色々と試行錯誤を重ね投入量を決定。発酵中と発酵後の2回に分けて漬け込みました。


漬け込み後のチポトレはこんな感じ。しっかりと水分を吸収しプリっとした見た目に。種に近い部分に辛味が多く含まれていて、表面にはその独特のフレーバーが詰まっています。程よく砕いて漬け込むことで辛味と香りのバランスを狙ってみました。
チポトレのもつスモーキーさは引き出すことの難しさも感じつつ、その厚みのある辛味が全体のバランスを整える役割を果たしてくれました。


さて、このビールは先日逗子のBeach Muffinで行われた”Chili Contest 2023”に間に合うように仕込んだ訳なのですが、その時提供したVegan ChiliにもPopopicaと同じチポトレを使いました。
こちらはそのしっかりとした辛さがアクセントとなり、またスモーキーな香りから厚みのある仕上がりとなりました。
当日はPopopicaとVegan Chiliのペアリングを楽しんでくれている方も多くこちらもとても嬉しかったです。
優勝こそ逃しましたが、たくさんの発見もありすでに来年に向けやる気十分といったところ。

美味しいチリ&ビール作っちゃうんだから!

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