Vapor Trail リリースです!
【Vapor Trail】
Style:Wheat Ale
ABV:5.0%
小麦らしい柔らかさがありながら、さっぱりとした飲み口が特徴。
苦味は抑えめで、ホップ由来のトロピカル系の香りが心地よく広がります。
「雲の道」
飛行機が通った後に空に浮かび上がる一本の線。
そう、通称"飛行機雲"。
見たまんまの風景、言葉。
Vapor Trail
直訳すると"蒸気の痕跡"
ですが、Trailという言葉のマジックか、"雲の道"なんて訳したくなります。
子供の頃に一度は夢見たでしょう、雲の上を歩けたらなーと。
いや、それは大人になっても変わらず?
山の上から見下ろす雲海を見ると、この雲の上を歩いていくとどこに着くのだろう?なんて考えちゃいます。
今回つくったのはWheat Aleというスタイル。
その名の通り小麦を主体としたホッピーなビールです。
ビールは通常大麦が主体ですが、今回は半分以上を小麦に置き換えてます。
小麦の持つ魅力は何といっても口当たりの柔らかさ。
トロピカル系の香りのするホップとの相性も抜群です。
もったりとしたビールにならないように、苦味、甘さは控えめにしています。
ふわっと優しく、心地の良いビールに仕上がりました。
おまけ
今回のビールは小麦が主体のWhaet Aleというスタイル。
ざっくりですが、大麦麦芽が40%、小麦が60%位の割合となっています。
小麦にも色々と品種、状態がありまして今回は3つの異なる小麦をブレンドしてみました。
1つ目は小麦麦芽。
名前の通り小麦を発芽させたもので、口当たりの柔らかさも生みますが、使う量によっては逆に軽い飲み口を出すこともできます。
パシフィックで言うと「Nero」は小麦麦芽を10%程度加えてさっぱりとした後味にしています。
2つ目は麦芽化されていない小麦。
小麦麦芽に比べると柔らか感が強めで、しっかり目の飲み口になります。
今回はまだ寒い季節ということもあったので、ドライになりすぎないように小麦麦芽の一部をこちらに置き換えました。
麦芽化されていない麦に含まれるデンプンは水に溶けにくい性質なのですが、これは圧力をかけてフレーク状にしてあり、デンプンが溶けやすい性質に変わっているのも特徴の1つです。
3つ目はスペルト小麦。
古代麦などと呼ばれることもありますが、およそ7000年前から栽培されていたものと同じ品種だそうです。
普通の小麦に比べ、素朴な味わいで、どこかクッキーのような優しい甘さがあります。
ビールに使った場合も独特でありながら素朴な甘さが出せるので個人的にとても好きなモルトでもあります。
これ以外にも、カラメル化させたものや高温で焙煎させたものなど色々な種類があります。
奥深き、麦の世界。面白いです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?