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Sooy リリースです!

【Sooy】
Style:Lager with Lemongrass and Rice
ABV:5.0%

"ストリートフード"ならぬ、"ストリートビア"がテーマのこのビール。
レモングラスからくるフレッシュでハーバルな香りと、ジャスミンライス由来のドライで癖になる爽快な後味。
料理との組み合わせを楽しみつつ、ラフなシーンで飲んでもらいたいビールです。


ストリートフード。
そのフレーズをおかずにご飯が食べられそうな、そんな魔性を秘めた言葉。

小さな丸いすに腰掛け、指差しで料理をオーダー。
最初に覚える現地の言葉は“ビールを一つください”でしょ?

桶で濯いだだけのコップに、時には氷を浮かべて飲むビールのうまさと言ったら。
あちこちから漂ってくる、肉の、脂の、焼けるような匂い。人々の生活。熱気。

日本からは急速に失われつつある、人が人であることを実感する原風景のようでもあります。

そんなシーンをイメージしつつ、パシフィック的感覚でビールにしてみました。

2023年バージョンは、セゾンからラガーにスタイルを変更。
「Yam Yum」でも登場した、二宮の徳江さんが育てるレモングラスを、収穫後に乾燥させてもらったものを使用。鼻に抜ける、爽快かつスパイシーさのある香りが食欲をそそります。
また、麦芽の一部をジャスミンライスに置き換えることで、独特の軽さやほのかな甘い香りも加わり、まさに東南アジアを思わせる、ドライでどこか野暮ったいようなラガーに仕上がってます。


屋台で浴びる夜風のような、熱気があるのに清々しい、そんなビールになりました。


おまけ


台湾のとある屋台。
担仔麺は味仙で有名な「台湾ラーメン」のルーツだそうです。
2019年に台湾に行った際に食べてみましたが、日本で見るそれとは少し違うもののとても美味しかったです。

路上に出された椅子に座って食べる屋台料理、そのラフな雰囲気がとても好きです。
大抵の店は料理の種類も少なく、看板商品1本というところもあります。
その独特の気概とでもいいましょうか、あれこれやらない潔さには迫力すら感じます。

夜風にあたりながら飲むビールは最高ですよね。
銘柄なんてなんでも良いんですが、一つだけわがままを言わせてもらうとせめて良く冷えててほしいのです。ぬるいビールはまずい。

このビールは「Sooy」という名前ですが、タイ語で「小路」という意味です。
現地では「Soi」と書くのですが、大通り名+小路名(Soi)という住所の表記が多いので聞き覚えのある方もいらっしゃるかと。

本文でも触れていますが、レモングラスは二宮の徳江さんが育ててくれたものを使っています。「Yam Yum」の時は収穫したてのフレッシュなものでしたが今回は収穫後に乾燥させてもらったものを使用しています。
またみかんとゆずの皮は、それぞれ「Kajyu」と「Yero」で使ったものと同じです。
いつか出番が来るだろうと少量ずつですがとっておいたのです。
普段はそれぞれの個性が引き立つよう単独で使うことが多い副原料ですが、あえてその雑多なミックス感を楽しむビールとしました。

(※2023年verはラガーに変更し、レモングラスのみ使用)

ありあわせのものを、知恵と工夫で最高のものに仕立てあげるストリートフードに憧れを抱いた、そんなビールなのです。

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