見出し画像

リアルタイムの衝撃

2001年9月11日のNY同時多発テロ、あれから19年になる・・・。
あの日は、秋に旅行へ行こうと計画を練っていた。
そのため珍しく、いつも22時から必ず観る「ニュースステーション」をつけていなかった。

23時頃、ニュースをチェックせずにお風呂に入ろうとしていたとき、母が「アメリカで飛行機事故があったみたいよ」と教えてくれたが、ふーんアメリカで?と思いながらそのままお風呂へ。
上がってから、さっきの事故はなんだったの?とテレビのニュースを観てみると、久米宏がまだニュースステーションをやっていた。
久米宏?もう終わってる時間では??と思っていると、明らかに報道の現場が混乱している。
WTCに手違いなのか飛行機が突っ込んだ・・・?というようなまだ漠然とした報道で首を傾げていたところに、一機の飛行機がWTCに突っ込むのをリアルタイムで観た。

え?今、何が起こったの?

報道現場も騒然としただろうが、私自身も今何を観たのかさっぱりわからない。飛行機が高層ビルに突っ込んだ・・・?映画のワンシーンのようだった。

そのときはテロだとかなんだとかいう前に、
なんですかこれは?
という一言に尽きた。

そのうちに、ペンタゴンにも飛行機が向かっているという情報も入り、どうやら飛行機を使った複数の同時ハイジャックテロらしいということがわかってきた。

NYの現場付近では飛行機がアタックしたビルから無数の白いものが舞い散り、それが書類だとわかった。そのうちに逃げ場を失い絶望したひと達がビルの窓から飛び降りる姿もあった。高層ビルだ、飛び降りてもとても助からない。それでも暑さに耐えかねたのか飛び降りるひとも後を絶たなかった。
地上では人々が逃げまどい、大パニックに。泣き叫ぶ人、家族を、知人を探しにビルへ向かおうとする人、それを止める消防士たち。

飛行機が突っ込んだWTC2棟がメルトダウンするのも、その近くの低層の建物が崩壊したのも目の当たりにした。明け方まで報道を注視し続けた。否、目が離せなかった。

知人はいないが、多くの金融機関が入居していたことも気になった。
確かその日、NYの金融市場は休場になったと記憶している。

ほとんど一睡もせず、翌朝いつもより早く仕事へ向かうと同僚たちも同じく早めに来ていて、一様に青ざめていた。この危機感を共有できる同僚がいて良かった。そのとき少しだけそう思った。

色んな技術が発達し、衝撃的な出来事を目の当たりにすることも多くなってきている。私にとっては、そんな出来事の最初のひとつがNY同時多発テロの飛行機のアタックだった。

多くの犠牲者を出したテロだけれど、コロナの死者はそれを遥かに超えたと報道されていた。そう対比されるくらい、アメリカではこのテロは大きな事件だった。本土で戦争を経験していない分、戦争になぞらえる人も多かった。
それでも、コロナならまだ病気だ。このような間違ったイデオロギーの暴走で、大切なひとを突然亡くしたひと達の心の傷は癒えることはないと思う。

あらためて、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。
Rest in Peace.



日々のよしなしごと、好きな音楽のことなどを書いています。 楽しんでいただけたら、サポートしてくださると嬉しいです。