gigから得る養分

久しぶりにライブハウスへ足を運びました。1人で。
ツーマンだったので、最初は初めて聴くバンドのお時間。私はライブハウスでは絶対に酔っ払った状態でいたいので、今日は少し頭痛がするな〜という違和感を蹴散らしてジンバックをチビチビ飲んでおりました。

演奏が始まってすぐ、やはりライブハウスは、とりわけ小さいハコは、なんて素晴らしいんだ〜!と涙しました。あのカラーフィルターの照明がいいよね。重低音が体に響くのがたまらないよね。そしてその重低音に突き上げられ、体を揺らしたことで、元々の体調不良もあってか酔いが回って、演奏が終わったときにはしっかり気分が悪くなりました。アホすぎる。

アホすぎるな〜と思いながら、転換のときにトイレに閉じこもり、最悪ここで音漏れを聞くだけでも構わないさ…とか思いながらも何とか回復し、フロアへ帰還。のちすぐに再発してまたもWCへ引き返す。引き返しすぎて入場ゲートを出そうになった。再入場できないから危険。トイレとフロアを往復する中で、意外とこの転換の時間に喫煙所とか休憩スペースとかでまったりしてる人って多いんだな〜と思ったりした。なんか常連とかツウっぽいよな。

結局お目当ての開演ギリギリでフロアへ再帰還。
私はベースが好きだから、自然と左側のほうで居場所を見つけます。左側にだけ柱があったのに後々気づいたよ。右が当たりだね。どうりで人が溢れているわけだよ。でももう揉みくちゃにはなりたくないお年頃なので、基本的にはあんまり見えなくてもいいから比較的空いてるとこで見たい派です。

視界的にはあまり良い立ち位置ではなさそうだったけど、ボーカルは右に左に走り回ってくれるタイプだったから結果的には全然問題なかった。むしろ(私から見た)柱からひょっこりしてくれた時の嬉しさが結構よかった。多分向こうも柱からひょっこり写るようにひょっこりしてた。ベースが常に見えるのはもちろん良かった!しかし次回はきちんとドラムも拝見したいです。

最初の曲が昔の曲だったので知らなかったんだけど無問題です。良い曲に予習は必要ありません!ちなみに私はほとんど全てのバンドに対してにわかファンなので、ライブ常連の方のノリ方についていけなくても全く気にしません。あとなんていうか基本的には音楽が好きで聞きに行ってるだけで本人たちのことをよく知らないこともあるし、本人たちがどんな人たちなのかに興味がないことも多いです。

でもこのバンドはボーカルの方がファンに崇拝されるタイプの方で、その盛り上がり方はもはや宗教でした。でも怖くない宗教。なんでこんなにこの人はファンを魅了するのかなと考えながら、私も気づいたら一生懸命に前の人の後頭部や柱を避けながらできるだけその人を視界に入れようと頑張っていたのです。あの魅力は一体なんなのだろう。私がこのバンドに出会ったのは、別のバンドの対バンとして出ていた時で、正直お目当てよりも刺さったし心を奪われてしまったのであった。でもそれは事前にサブスクで聴いた時には全く感じなかったもので、ライブの威力がとにかく凄かった。今ここで熱狂しているファンも、同じような出会いをしたのでは?と思いました。

大好きな曲を歌ってくれて、人目も気にせず泣きました。みんなそれぞれ自分なりに楽しんでいることを肌で感じるので、全く気になりません。

そして大好きな曲の大好きなフレーズ、大好きなタイミング、今ここだーー!!ここなんだー!!好きだー!!!!!というところで手を挙げるのが大好きで快感です。私この曲のここを大変愛してます!!というのを演者に伝えたくて挙げてる気がします。好きに体を揺らして、拳を突き上げて、手を叩くのがほんとに気持ちいいです。それが隣の人とたまたまバッチリ合ったりすると、気が合うね〜と思って嬉しくなったりします。(これMBTIによってはうわ最悪!!って思う人いそう)

長いこと推している別のバンドがいて、それぞれの曲で決まったノリ方みたいなのが定着していて、それをその場にいる人たちと「やっぱこれよね〜ここではこうよね〜うちら分かってるよね〜」と息を合わせる楽しみもあるけど、ほんとはこうやって感じるままに体を動かしたいんだよな…みたいな感覚もあったりするから、基本的にはやっぱり自由でいたい。きっとこの「いつもの」一体感を感じたくてライブに来る人もいるんだと思うけど、昔の楽しみ方が好きだったな、と寂しくなる時もあります。客層も然り、人気が出るとその場が今までと違う雰囲気になったりして、それが自分にとっては理想じゃなくなったりするよね。それで離れたバンドもいるし、一度離れてまた寄りついたりもする。全部それでいいなと思う。バンドは細胞が常に入れ替わる人間の集まりだし、ライブは生き物だ…!それが楽しくて、この刹那的な喜びが醍醐味なんだろうなと思う。ある日最高だと感じたバンドのライブが、次見た時には期待はずれだったりするし、その次はまた最高に戻ったりするね。その日の自分だからこそぶっ刺さる曲もあるし、いつも音源で聴いてこなかったような曲を大好きになったりする。その日のライブは一度きりで、その日にしか見られない光景なんだよなあと思います。

実際私がこんなに長文を書きたい気持ちに駆られたこの日も、ボーカルの方が「なんか客層変わったね〜」と楽しげに言っていたのだけど、SNSではその変貌を悲しむ人がいました。昔が良かったよって。私にとっては最高の日だったけど、その気持ちも当たり前に分かるー。おもしろいね〜興味深いなあ〜

ライブライブと言っていますが、タイトルをgigにしたのは、こういう一度きりの感覚を表したかったからです。ちょっと意味合いが違いますか?有識者の方にはすみません。

とにかくライブハウスは良いし、音楽は素晴らしい!ドームとかでやる壮大な音響とかかっこいい映像とか照明とか特効込みの芸術も感動的だけど、ライブハウスの限られた空間、演出だからこそ際立つ最高の瞬間もありますなあっ!と改めて思いました。ここでしか得られない養分は私にとって必要不可欠なものだなあと再認識。生き返った!

あとライブ後の余韻の取り扱いに困る。いつまでも余韻に浸りたいからずっと音源を聴いたりするのも幸せなんだけど、圧倒的にライブがいいから、音源…本気出してくれよ音源!!!という気持ちになり、今すぐに次のライブへ行きたいよー!!!という気持ちになってしまうから、無理やり聴くのをやめたりすることもあります。好きな顔面のアーティストがいるときも、これ以上知ったら大好きになってしまうからもう調べるのやめとこ…ってなる。そういうとこある。沼にハマるのこわい。とりあえず次の予定は確保できそうなので、それまでその日を楽しみにする。多分私にとってこれはちょっと特別な日にした方がいい養分なので、ライブハウスに足繁く通うことはなさそう。数ヶ月に1回の楽しみがちょうど良いかも。ずっと楽しめる。

書きたいことを取り留めもなく書いただけの下手くそな駄文だけど、書き留めておきたかったのである…💖ああ3000文字近く独り言いってるのほんと気持ち悪いな。つら。。。

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