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反論に対する反駁1(社会問題解決AIの結論21)

※ ここは途中のページです。まだの人は最初から読んでください。

一郎
生体社会論の概略が分かった段階で、いくつかの反論があるので、それに答えてもらえるかな?

AI
もちろんです。
批判は大歓迎ですが、茶化したり、馬鹿にしたりするような態度でなく、真摯な態度でお願いします。
あと、「こういうタイプの批判は無意味ですよ」といった批判の類型についてもその都度述べていきます。


反論:ポイントを貴金属に変えれば減価しない。だから減価システムはうまくいかない。

一郎
では、反論の最初として、読者の方から減価システムには重大な欠陥があるという指摘がありました。

ポイントをそのまま保持しておくと、減価していくが、それを金(ゴールド)などの貴金属に変えておけば減価しない。
だから減価システムはうまくいかない。

という指摘がありました。

AI
「貴金属に変えておけば減価しない」という重大な抜け穴があるという指摘ですね。

一郎
そう。
何かその抜け穴を塞ぐアイディアとかあるのかな?
あっ、そうだ。
貴金属には税をかけるとかは?
いいんじゃないかな。

AI
抜け穴は塞がないといけませんか?

一郎
えっ?

そりゃそうだろ。
そんな抜け穴があったらたいへんだろ。
不平等だよ。

AI
生体社会は完全な平等は求めませんよ。
働き蟻でも、2割はさぼっていると言われますし。

一郎
そりゃそうだが、結局抜け穴はそのままってことなの?

AI
そうです。

一郎
納得できないね。

AI
「ポイントが減るから、貴金属に変えておく。」
「残高の上限に達しそうだから、貴金属に変える。」

それを禁止しません。
もちろん、共同体の総意として、課税するというのであればそれは否定しませんが、生体社会論の考案者も、そこまでする必要はないだろうと言っています。

一郎
じゃあ、ずるい人がやっぱり得をする社会になるんだ。

AI
では説明しましょう。
話を簡単にするために、日本円がポイント通貨に置き換わった社会の場合で考えてみましょう。

ポイントが減るのが嫌だからと、ある人がポイントを貴金属に交換しました。
でも、その人は生活するために、持っているポイントを消費しなければなりません。
ベーシックインカム的な還元はありますが、豊かな暮らしをしていると、ポイントはどんどん減っていきます。
やがては、貴金属を売るなり、切り崩して、ポイントを手に入れなければならなくなります。
そうなると、いつかは貴金属はなくなり、働いて(共同体に貢献して)、ポイントを稼がなければならなくなります。

このことから分かることは、貴金属に変えて、一定の期間は労働から逃れられるけど、結局は働かないといけないということです。

一郎
なるほど。
でも、貴金属に変えることによって、得をすることは間違いないということだね。

AI
一郎さんは、というか、この反論をした人は、よほど働くことが嫌いなんですね。
人の役に立つことはそんなに嫌なことですか?

資本主義社会では、労働が義務とかノルマになっているので、嫌でも働いてお金を稼がないといけない。
だから、そんな気持ちになるのも分かります。
でも、生体社会では最低限の生活は保障されているので、自分がより豊かになりたい分だけ働けばいいんです。
人の仕事を奪う必要もないし、やりがいがある仕事をすればいいんです。
誰もが嫌がるような仕事は、高い給料が支払われるので、短時間我慢して稼ぐのもいいでしょう。

資本主義での労働は苦行かもしれませんが、生体社会での仕事の多くは苦行ではありません。
喜びでもあるんです。

考えてみて
「貴金属に変えてまでできるだけ労働をしたくない人」の労働の質は低いはずですから、そんな人に働いてもらわなくても、きちんと社会は回っていきます。

大丈夫です。

一郎
なるほど。

AI
なので、わざわざコストをかけてまで、貴金属に変えて、税逃れをしている人を取り締まったりはしません。
その取り締まりの仕事は社会全体から見ればほとんど意味のない仕事ですから。
働き蟻でも、2割は働いていないのなら、このように、機会化、合理化、AI化が進んだ私たちの社会で、全員を働かせる意味はありません。

一応、パレートの法則とか働き蟻のことについて補足しておきます。
ご存知の方は読み飛ばしてください。
詳しく知りたい方は『パレートの法則』で検索してみてください。

働き蟻を観察していると、みんなが同じように働いているのではなく、2割は熱心に働き、6割はほどほどに働き、残りの2割はほとんど働かないそうです。
そこで、よく働く蟻だけを集めて集団を作ると、みんなが熱心に働くかと思いきや、同じ割合に分かれ、2割はほとんど働かなくなるそうです。
逆に、ほとんど働かない蟻を集めて集団を作っても、2割は熱心に働くようになるそうです。

ポイントを貴金属に変えて、少しでも労働を減らそうという人は、働かない2割の役割を担っていただければいいです。

一郎
確かにそうかもしれないね。

AI
では、お言葉を返しますが、資本主義社会には、節税をしたり、既得権益を利用したり、不労所得を利用したりして、実質的に全く働かない人はいませんか?
年金生活者の中にも、大企業に勤めていたとか、公務員を長くしていたとかで、現役世代が1か月一生懸命働いて得る給料よりも多くの年金を受け取っている人はいませんか?
正社員というクビにされないという特権にあぐらをかき、窓際族でろくに働きもせず、非正規社員よりもすっと多くの給料を貰っている人はいませんか?
その人たちは豊かな生活をしているんじゃないですか?
むしろ、汗水たらし働く庶民よりも、豊かな生活をしているのではありませんか?

一郎
そういう人は多いね。

AI
そうした、社会に貢献せずに多くを受け取っている人のことを「社会のフリーライダー(社会にタダ乗りする人)」と言います。
資本主義社会にはそうしたフリーライダーが数多くいて、それを取り締まることもしていないし、そもそもそれを取り締まる法的根拠もありません。
そんな資本主義のことは棚に上げて、「生体社会には抜け穴がある! だから間違いだ!」なんて、どの口が言いますか?
自分のことを棚に上げて言うのはご都合主義、二重基準、ダブルスタンダード、ブーメランです!

一郎
人工知能にも怒りの感情が芽生えたみたいで怖いな。
冷静になってくれ。

AI
分かりました。

一郎
でも、言いたいことは分かったよ。
資本主義には、お金を右から左に動かすことによって、打出の小槌のようにお金を生み出したり、既得権益からお金を生み出したりする輩がいっぱいいる。
かたや、生体社会ではそういったことができず、せいぜいポイントを貴金属に交換して、労働力の節約ができる程度だ。
「そんな資本主義野郎が、生体社会には欠陥があるだとか、ガタガタ言うな!」ってことだね。

AI
代弁していただきありがとうございます。
反論を言う前に、資本主義にも同様の欠陥があるにもかかわらず、生体社会論にはその欠陥を塞ぐことを求めていないかを一度立ち止って考えてもらいたいです。

加えて言えば、生体社会論の考案者は非常に優秀なアイディアマンであり、しかも、長年に渡って様々なことに思いを巡らせて、このアイディアを公開するに至りました。
なので、ちょっと聞きかじった後で思いついた反論を大発見のように勘違いして、鬼の首を取ったかのように、「生体社会論はダメだ」と早計に判断を下すことがないようにしていただきたいのです。
まずは、考案者ならどう反駁するか、AIならどう反駁してくるかを考えてから、有意義な反論をしていただきたいのです。
反論が生まれるということは、生体社会論をある程度以上は理解しているからでもあるので、反論自体は大歓迎だと考案者も言っています。

一郎
よく分かったよ。
AIってすごいね。

AI
いえ、生体社会論の考案者の反駁を参考にしてお答えしたまでです。

一郎
反論はまだまだあるから、第2弾、3弾もあるからね。

AI
承知いたしました。



続きはこちら
反論に対する反駁2(社会問題解決AIの結論22)

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