Part IIでは、借地権・共有・使用貸借の主要3論点が、過去2年間で計6割の出題占有率となっています。
各論点を基本からわかりやすく解説し、過去の設例等を示しつつ出題の勘所を明…
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FP1級実技「共有」の論点まとめ
FP1級実技面接の2022年2月6日PartⅡで、共有名義の不動産の「分割」と「交換」が問われました。
以下、共有不動産の持分割合の意味、実務上も多いと言われる共有不動産のトラブルの諸相、共有の解消法、「分割」と「交換」の相違と課税関係などについてまとめました。
共有不動産とは
複数人が「持分割合」で共同に所有する不動産のこと
「持分割合」は不動産全体に及ぶ
【例】
兄が2分の1、弟が
FP1級実技「土地の無償返還に関する届出書」のモヤモヤを解消!
FP1級実技面接のPartⅠでは、以下のようなケースがよく出てきます。
主人公Aさんの所有財産の中に、同族会社X社の本社または工場の土地がある。
X社はAさんと連名で「土地の無償返還に関する届出書」を税務署に提出し、Aさんに通常の地代を支払っている。
⇒あるいは「無償返還方式・通常の地代にて賃貸」とさらっと記述されている場合もあります。
「土地の無償返還に関する届出書」を提出すると、X社側で
FP1級実技「使用貸借」の論点まとめ(過去問出題例付き)
「使用貸借」は、FP1級実技面接の PartⅡ(不動産分野)に時々登場して、権利関係の把握を難しくします。
ここではそんな使用貸借に焦点を当てて、過去問の出題例(直近4年)も交えながら、論点を整理します。
使用貸借とは使用貸借とは、無償(タダ)で他人の物を借りて使用及び収益をする契約のこと。
親族間、同族会社と経営者間など、ごく近しい間柄で結ばれる。
口約束のみで、契約書がない場合が多い。