交通事故で婚約者が亡くなってから、もうすぐ1年経つ。 亡くなった時には、お腹に赤ちゃんがいたから、死にたいとも、いつまでも泣いている訳にもいかなくて とにかく、強く生きなければ。 赤ちゃんを育てる為に生計を立てなくては。 その一心だけで立ち上がりなんとかこの一年を生きた。 お先真っ暗、人生地獄だと泣きはらした日も何度もあったけれど、(今でもあるけど) どんなに忙しくても、生活が苦しくても、 この子に「自分は不幸だった」なんて思わせないように育てる。 これが私の
(1があります。その続きです。小説ではありません、実際の出来事です。) 先輩の車に乗り込んだが、向かうアテがない。どうにかして病院を知る方法は…と考えた。事情を知っていそうなのは、彼を泊めてくれるはずだった後輩の男の子だろう。だが連絡先を知らなかった。そこで思い浮かんだ、私の同期の男の子に電話をしてみた。しかし、連絡先は分からないとの事だった。 どうしようどうしよう。結婚することになって、彼の家に挨拶に行ったけれど、お義母さんにはまだ一度だけしか会っていなくて、連絡先を知
事故のことを書いていたらあの時みたいに寒気がして身体が冷え切ってしまった。休憩しながらじゃないと。今日はここまでにしてもう寝よう……
2017年の12月某日、とても寒い日だった。 彼はその日、会社の忘年会に行ったのだ。 同じ部署で働く、年下の男の子だった。 飲酒をしたら運転ができないから彼は同僚の男の子の家に泊まる予定だった。 23時前、彼から電話があった。 同僚はどうしたのか聞くと、今は一人で歩いているとのこと。 私たちは数日前から些細なことで喧嘩をしていて、私は彼に少し厳しいことを言った。それで前日も彼はお風呂で泣いていた。 泣かすつもりじゃなかったのに年下の男の子はこうも弱いものかと反省