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マスクを少しでも楽しむという視点

「イロイロなマスク」展。見て歩記

新しく年も改まった1月のある土曜日のこと。渋谷ロフトで行われているタイムリーな企画展「イロイロなマスク」に行ってきました。

この企画は渋谷ロフト主催の「イロイロなマスク」(2021年1月8日~1月25日)から、日本ホビー協会がお誘いを受け、「マスク博」として参加させていただいたもの。「日本ホビーショー」を主催する"日本ホビー協会"が、こうしてイベントに出張するのはあまり例のない試みです。

昨年やむなく開催を中止した「第44回2020日本ホビーショー」。今は2021年4月27~29日開催に向けて準備を進めているところですが、その中の大きな目玉企画として「マスク博」を提案しようというスタッフの思いが、この出張イベントとなって先に新たなお披露目の場を得たのです。

”渋谷ロフト”をお訪ねするのは本当に久しぶりだったのですが、向かいにはイケアが明るい日差しを受けてさっそうと立ち、渋谷センター街の奥のビル群の顔つきも、時代とともに少しずつ変化を見せているようです。

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「ロフトマーケット」と呼ばれる1階のエントランスそばのところで、この企画のプロデューサー・渋谷ロフトの藤田弥生さんが出迎えてくれました。小さいながら様々な表情を持つマスクが、圧倒的な数で迫ってきます。とくに目を引いたのが、タイツとマスクの色柄をコーディネートさせたコーナー。「ロフトマーケットは2週間から3週間で次の企画に変わっていきますが、お客さまに目をとめてもらえるように、特にディスプレイには力を入れています」と藤田さん。2016年にブランドを立ち上げ、多くのファンを虜にしているというMEGMIURA(メグミウラ)は、ファッションマスクと同柄のタイツとのコーディネートを。口元と足元をコーディネートするという考え方は、なかなか新鮮です。

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日本ホビーショーが提案する「マスク博」のコーナーはどんな様子でしょう。「見る。買う。作る。」の中でも「作る」要素を大切にしているホビーショーですが、今回は様々な企業とのコラボレーションによって実現しています。例えば注染手ぬぐい「にじゆら」とは、気に入ったにじゆら手ぬぐいを購入していただき、マスク製作の体験も併せて楽しむなど、初めての方でも取り組みやすいワークショップも取り入れています。

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また、消しゴム版画・とみこはんの冨永麻紀さんに教えてもらう消しゴムハンコマスクも、小さなハンコを布にペタペタ押すだけで、自分だけのオリジナルマスクに早変わりするという優れたアイデア。これなら小さな子供とも一緒に楽しめそうで、ぜひやってみたい手作りです。

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もちろん型紙を当て、布をカットしてミシンで縫い上げていくという一連のプロセスも紹介されていますが、耳にかけるひもの部分のバリエーションやキラキラしたビーズでできたマスクホルダー、マスクピアスなど、マスクをさらに楽しむための関連グッズも所狭しと並んでいます。そして、ひときわ目を引いたのが手編みのマスク。マスクカバーとして使えば、寒い冬の時期の防寒対策にもなり、カラフルな色を選べば、明るく楽しい気分にもなりそうです。

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マスク生活は当分の間私たちの暮らしの一部となり、避けて通ることはできなくなりました。”ハンカチを忘れてもマスクだけは忘れない”。そんなご時世はまだ当分続くでしょう。

新しい生活様式の中で考える、ハンドメイドやクラフトの視点を変えた価値観や楽しみ方──。それを一つずつピックアップして形にしていくことを、これからもお伝えしていきます。

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2021年4月27日~29日、東京ビッグサイト青海展示場で開催予定の「第45回2021日本ホビーショー」会場内では、さらにパワーアップした”マスク博”をお届けする予定です。ご期待ください。


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