本を捨てるか、捨てないか、それが問題だ。
ついに、布団の上に積まれた本の占める面積が私が寝るために確保していた面積を超えた。これは私にとっては大問題である。今朝起きたときは、とうとう本を捨てるべきか否かについての議論をしなくてはならない時が来たかと戦々恐々としたものである。本を捨てるべきか、否か。この問題は歴史にその名を刻む愛すべき蔵書家達にとって命にかかわる積年の大問題であった。何を大げさな、と思われたそこのきみ、積み上げられた本の重さを軽く見てはいけない。そして、なんとも不幸なことに、わが国は地震大国であった。