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雪の日の決意宣言❄️

「雪が降ってきたから早く帰って良いよ。残りはテレワークで。」と上司が言った。

背中を押された様な気持ちになって、パッと片付けて、パッと帰ることにした。

ちょうど1年前、時短勤務なのに激務だった私は21時よりも前に帰れたことは無かった。会社から自宅まではドアツードアで1時間40分かかる。

家は母一人子供二人の母子家庭だ。高校生の娘の部活がコロナでお休みなのを良いことに、小学生の息子と一緒に過ごしてもらっていた。

「残業すれば、手取りが増えるからまあ良いっか」と言う気持ちと、小学生の息子が眠りについた後にしか帰れない罪悪感。でも、そんな感覚が麻痺するほど山積みの業務が目の前にあった。時短勤務なのに三六協定違反者への勧告を促すメールまで飛んで来た。

「時短勤務の人が帰れるのに帰らないのと、帰れないくらいたくさんの業務を担当させるのは違う」と隣の課の上司が、怒って言った。「管理職が管理出来ていないなら、そして、自分では上司に言いづらいなら、僕が言ってあげるよ。」と。

「今は誰かに引き継ぐ時間も取れないし、私じゃなきゃ出来ないんです。」と使命感と勘違いが丸出しの返答をした私に対して、彼は冷静だった。

「でもさ、必要だから、時短勤務制度を利用してるんでしょ?」

結局、ピークを過ぎるまでの半年間、環境は改善出来なかった。自分にはコントロール出来ないと諦めて、ひたすらつき進んだ。

残業が無くなり、小学生が起きている時間に帰ることが出来る様になってすぐ、息子が恥ずかしそうに言った。
「ママ、一緒に寝れる?」

その言葉を聞いた時、目の前で指をならされて、催眠術からとけた様な気持ちになった。

そうなんだ。コミュニケーションには「時間」が必要なんだ。

高校生は部活が無ければ夜ふかしだから話す時間が取れる。でも、小学生の生活時間は大人のそれよりも短い。息子には私を独占する時間が無かった。

だから、「時間を作る」必要があったんだ。

それからは毎日9時過ぎには一緒にベッドに入った。
そして、息子の「関心」の話をした。
息子の学校で流行っていることの話を聞いた。
息子の好きな伝記シリーズの好きな場面の話を聞いた。
息子の好きなゲームの話も聞いた。
息子が外で私と手をつなぐのは恥ずかしいということも知った。
話すことが無ければ二人でYouTubeを観た。

子供達の成長スピードは予測とは異なっていることが多いし、必要なことは常に流動的で、少し先に必要だとは限らない。でも、少なくとも今は「母親」のロールの重要性が高いからそれをしっかり務めることが必要なんだ。そうすることで、子供の気持ちをイビツにすることなく安定させてあげられるのでは無いかと思う。そして、何より私自身が満たされる。

この1月から、その「隣の課の上司」が新設された私の課の課長になった。

たまたまだけど、その上司は高校時代に私が通っていた予備校の同窓だった。だから社内で唯一、高校時代の私を知る人だ。元々の穏やかな性格に加えて昔からの知り合いだと言うこともあって、「もっと努力しろ」とか、「もっと勉強しろ」と言われたことは一回も無かった。「良いさじ加減で」と言われることが多かった。

もらった縁だし、チャンスだし、頑張り過ぎなくても評価してくれそうだし、今年は肩の力を抜いて仕事しようと思った。

そんな今年の目標は…、
① 書籍化に向けて、形に出来るところまで書き上げる。
② 自分への関心を高めて、もう一度フィットネスの大会に出場する。
③ 子供達のサポートを「子供達の望む手厚さ」でする。
④ 周りに居てくれる人との調和を大切にする。
⑤ 学びの機会を大切にする。(通勤時間を動画や読書の時間に充てる。)
⑥ ライフワークへの具体的な一歩を踏み出す。
⑦ キャリアコンサルティング技能士2級に合格する。
⑧ もう一度ダンスを始めたい。(できればフラダンスが良いな。)
⑨ オンライン英会話を始めたい。
⑩ 「してもらったこと」への感謝や恩義を忘れない。

今年はしっかり目を開いて進む道を確認しながら、精一杯頑張ります。
どうぞよろしくお願いいたします。

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