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【VRChat】自分のワールドについて書いてみたい

はじめに

どうもぱるちゃんです。
今回は唐突に自分のワールドについてまとめたくなったのでまとめることとしました。
また以前より、「ワールドの名前が読めない」とか「何を表現しているのかわからん」と言われることもちょこちょこあるので、それについても補完する意味合いとしてもまとめておこうと思います。
クソ長自語りになりますがユルシテ…

(追記)
気に入った紹介ツイートもいくつか貼っておこうと思います。

ケミカルシリーズについて

私は大きく分けて「限界激狭シリーズ」と「ケミカルシリーズ」の2つのコンセプトでワールドを作っています。
前者については入ればわかると思うので割愛します。
後者のケミカルシリーズは名前の通り、化学的要素を取り入れたワールドです。これが今回書きたい内容になります。

自分でワールドを作らなくてもVRChat上にはたくさんの素晴らしいワールドがあります。
そんな中にあえて自分のワールドを投じていくうえで、なるべく埋もれてしまわないよう、自分だからできるデザイン…と考えた末に、大学~現職と関係深い"化学"との融合を思いつきました。
しかし別に化学そのものは好きではないので、分子模型だとかの「The化学」的なワールドは作る気がしません。

そんなこんな色々あり、「化学に関わる事象・要素等からアナロジー思考しリアル寄りの空間を作る」方針としました。
今回はそういった発想によって生まれたワールドたちについて書きます。


Ferrocene

読み方は「フェロセン」です
海の上に浮かぶ寝室に朝焼けの太陽光が差し込み、空の色が変わりつつあるちょっと肌寒い早朝をイメージして作りました。

太陽光が差し込む寝室

タイトルになった「Ferrocene」という化合物は通常オレンジっぽい色をしていますが、酸化すると青系の色に変化します。また逆に還元すると元のオレンジっぽい色に戻ります。

このような色の変化が「空の色の移り変わりに似ているなぁ…」とふと思ったので、それをメインに据えたワールドを作りました。

この部分が移り変わりの表現となっています。

個人的こだわりポイントは、フォグのかけ具合によって山より橋が手前にあるのがうっすらとわかるところです。

よくみると橋が手前にあるのがわかる。

Recrystallization

読み方は「りくりすたりぜーしょん」です。
冬の中庭をイメージして作りました。木の葉は枯れ落ち、雪は積もらない程度に降らせることで漠然とした心寂しさを表現してみました。
「Recrystallization」という単語は「再結晶」を意味する単語で、ある成分を含む溶液から結晶が生じさせ、それを分離・回収するテクニックです。

ラボでは試験管やスクリュー管瓶などの容器で行われることが多いです。
このワールドでは建物全体の形状をそれら容器に見立てており、上部だけ開口している構造になっています。

中庭なので上が開口しています。

また降ってくる雪は再結晶化した結晶を表しています。

ちょっと降っている、程度にとどめたところが気に入っています。

ともかく初フルスクラッチだったり、自分の好きな彩度をがっつり下げたライティングをしていて、作っていて楽しかった思い出があります。
余談ですが、雪が積もったバージョンを期間限定公開していました。

積もったver.積雪量も増えています。

アバターライトがミスっていて暗くなってますが、非公開URL貼っておきます。よければどうぞ。
(元データ紛失により一生修正されません)

なお自分としてはノーマルバージョンのほうが気に入ってます

Hygroscopic

読み方は「はいぐろすこーぴっく」です
梅雨の湿気でけだるい感じを表現したワールドで、過去作のリメイクという経緯があります(実際、梅雨頃に出しました)。
「Hygroscopic」は「吸湿性の」という意味の単語です。吸湿性とはその文字通り湿気を吸う性質のことです。
というわけで、湿気をメインに据えた空間となっています。

雨だけでなくシーシャや酒瓶も雰囲気に一役買っている…かもしれない。

この中で一番捻りのないアイディアですが、これは前述の通りリメイクであるため、先にデザインが決まっていたからですね。
全公開中のワールドの中で一番ライティングがお気に入りです。
個人的こだわりポイントは窓ガラスにアバターが映り込むようにしたところです。

映り込み具合を調整するのにとても時間がかかった思い出…。

可視光線(Morning in the Japanese traditional room)

このシリーズにしては珍しくタイトル日本語です。
8畳のシンプルな和室を作りました。
アバターと実際の人間の身長はかなり違うので、違和感を感じないようアバターに合わせたアスペクト比で作りました(ので実際にはありえない構成)。
さて内容ですが、「紫外可視分光光度計(通称UV-VIS)」と呼ばれる分析装置から着想を得ています。

この装置はスリットなどを通した光をサンプルに当て測定する装置なのですが、この「スリットから光」から連想して「障子からの光」としました。

障子から光感をPBRで表現するのはとても難しく、妥協。

そしてその光が当たった畳にやんわりとした影のグラデーションができています。

柔らかいグラデーションがお気に入り。が、凹凸を活かしきれていないのが悔やまれる。

これはUV-VISと関係深い「ランベルト・ベールの法則」をイメージしています。

フルスクラッチで初めてサブスタンスペインターを使ったこともあり、これまでで一番製作時間も長かった(約2週間)です。
個人的なイチオシポイントはこのヤニセット。

はじめてのサブスタンスペインター作品です。

おわりに

今回は自分のワールドについて書いてみました。
「いや説明されてもわからん」と思われる方も多いと思いますが、「まぁなんかよくわからない連想して作ってるんだなぁ」くらいに見ておいていただけると大変ありがたいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
またアイディアが出てきたら作ります。たぶん。

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