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Sevilla FC 19-20シーズン通信簿 GK編

EL決勝が終わってから早3週間弱。
今更ではありますが、19-20シーズンの通信簿を投稿しようと思います笑
出そう出そうとは思いつつ、雑なものは出したくなかったので一人一人丁寧に書いていたらいつの間にかリーガ開幕直前に…笑
まあ、セビージャは今季ELを最後の最後まで戦っていたので、他のクラブに比べシーズン開幕が2から3週間程遅いのですがね。

言い訳はこんなところにしつつ本題へ行きましょう。
構成は迷ったのですが、ポジションごとに書いていこうと思います。
Part1の今回はGKからです!


No.1 トマーシュ・ヴァツリーク

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評価 B-

セビージャの正GKであった今季の彼は、残念ながらサポーターを納得させるパフォーマンスを披露することは出来なかった。

ロペテギの下から繋いで行くポゼッションサッカーにおいて、GKには一定の足元の技術が求められるが、そのレベルには達してないように見えた。
フィードを中盤に引っ掛けてしまうことが多く、ショートカウンターを食らうシーンはシーズンを通して何度も目にした。

彼の長所であるシュートストップに関しては良い面もあった。
12節アトレティコ戦ではPKストップ、13節セビージャダービーではドフリーのヘディングを弾き出した。
27節アトレティコ戦ではディフレクトしたボールを片手1本で掻き出したりなど、印象的なセーブも多く見られた。

また、足でのセービングはリーガトップクラスだ。
正面付近の強くて速いシュートが飛んできた時は足で対応することが多い彼だが、危険な場所に弾くことなく安定感があった。

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しかし、それと同時に不用意なキャッチミスや、DFラインとの連携ミスからの軽率な失点なども目立ってしまっていた。
それが原因となり勝ち点を落とした試合も多い。
全体的なパフォーマンスを見れば少し物足りなさは感じた。

34節のエイバル戦で膝に大怪我を負ってしまい、離脱していた期間にボノにスタメンを奪取されてしまった。

恐らく彼にとって今季は不完全燃焼のシーズンとなってしまったはずだ。

来季は、ボノとの熾烈なスタメン争いに勝つ必要があるが、その競走の中でコンディションを上げていってもらいたい。

No.13 ヤシン・ボノ

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評価

昨夏に加入したジローナからのローンプレイヤー。
左足でのフィードが武器のビルドアップの能力に優れたGKだ。
ロペテギのポゼッションサッカーにおいて、重宝されるタイプの選手かに思えたが、リーグ戦での出場機会にはかなり苦しんだ。

また、出番が回ってきた時でも印象的なミスをしてしまったり、為す術ないゴールを決められたりなど中々アピール出来ずにいた。

転機が訪れたのは34節エイバル戦。
正GKのヴァツリークが膝に怪我を負い、次節のビルバオ戦から最終節バレンシア戦まで思わぬ形で出場機会を得れることになる。
そこでの4試合では、僅か1失点と安定したプレーぶりを魅せ、36節マジョルカ戦では自慢の左足からアシストも記録した。
また、それまでのセビージャの課題であったビルドアップも、彼が入ることにより大幅に改善され、存在感を示した。

EL決勝トーナメントではヴァツリークが復帰するものの、先発に選ばれたのはボノ。
与えられた数少ないチャンスを自分の手でものにした。

ELでの彼のパフォーマンスは圧巻であった。
準々決勝ウルブズ戦では開始早々のPKストップで試合の流れを引き寄せた。
準決勝ユナイテッド戦では後半早々にくらった波状攻撃を完全にシャットダウン。
決勝インテル戦ではDFラインの裏へ抜け出したルカクとの一対一を冷静に止めEL制覇の立役者となった。

今季のセビージャは控えのメンバー達が最後の最後まで腐らずに戦ってくれた。
特にボノはその代表格。
シーズン中の苦労が実を結び、チームにEL優勝という栄冠をもたらしてくれた。
決勝終了後、ゴールポストに寄りかかり、喜びを噛み締める姿にはぐっと来るものがあった。

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先日、移籍金4Mでの買い取りが決まり、改めてセビージャの一員となったボノ。
来季もこの調子を維持し、今季の終盤同様に攻守においてのキーパーソンとなってくれることを期待したい。


終わりに

最後まで読んで頂きありがとうございます。
次回はDF編、明日か明後日に出せればと思います!
ではまた!






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