ママインスタグラマーの為のステマ規制法!なにがOKでなにがNG?

・はじめに


こんにちは、ciel de bébéのなつみです。
最近、インスタグラム上でお子さんのモデル活動や商品モニターをしていると、10月1日から試行されるという「ステマ規制」のワードが気になることが多いですよね。
このnoteでは、その規制について分かりやすく完結にご紹介します。
一通りステマ規制に関する文章には目を通していますが、解釈の違い等があり私が間違っている場合もありますのでその際はぜひご指摘ください!

・そもそもステマとは?


ステマは「ステルスマーケティング」の略。
これは、消費者に対して企業からの依頼や報酬があるのに、それを隠して商品やサービスを宣伝する行為を指します。
透明性が求められる今の時代に、このような行為は誤解を生む可能性があるため注意が必要です。

具体的には

・子供服ショップからモデルの依頼を受けてお子さんの着画を提供し、自身のInstagramでもそのお洋服の写真を投稿した。(モデルをしたお洋服はプレゼントされた)
・企業から依頼を受けて離乳食のサンプルを貰い、お子さんがそれを食べているところを写真に撮り投稿した。
・企業から依頼を受け、親子で使えるシャンプーの紹介をした。独自のクーポンが適応されるURLを貰い、そのリンクから購入されると1件につき1000円が貰えるものだった。
・インスタグラマーのアカウントの紹介をストーリーで流し、PayPayで1000円受け取った。


↑このような事例は規制の対象となります。

・ステマ規制法の本質を理解しよう


ステマ規制の目的は、消費者を誤解や混乱から守ること。インスタグラムを利用して情報をシェアする際には、報酬や商品を受け取っている場合、それを明示することで、フォロワーが信頼のもと情報を受け取ることができます。
基本的には、上記のような事例がNGになる訳ではありません。
今まで通り依頼を受けても問題ありませんが、より透明性を担保するために必要なことがあり、以下にお示ししますね。

・なにがOKでなにがNG?


OK:

1. 商品を提供されて投稿する場合、それを明示的に表記する。例:「#提供」や「#協力」などのタグを使う。タイアップ投稿にする。
(一般アカウントではタイアップ投稿は出来ないため、やり方が分からない方はハッシュタグ対応で問題ないかと思います。クリエイターアカウント、ビジネスアカウントの場合はタイアップ投稿+ハッシュタグでの投稿がより分かりやすいです。
2. 本当の意見や経験を元にした投稿をする。自分の実感や体験を正直にシェアする。
   

NG:

1. 報酬や商品提供を受けているのに、それを明示しない投稿をする。
2. 誇大表現や真実と異なる情報を提供する。実際に体験していないことや、実感していないことを「実感した」と投稿する。

フィードやストーリー、どちらの投稿にも透明性が必要です。
隠すことなく、正直に情報提供をすることが大切です。


**・フィード投稿とストーリー投稿の注意点**

**フィード投稿**:
1. **表記は明確に**:投稿の文中や最初に「#提供」、「#広告」といったタグを入れることで、視認性を確保する。
2. **画像内の注意**:画像編集で「提供」といった文字を入れるのも一つの方法ですが、文中での明記が基本であり分かりやすいのでより良いかと思います。

**ストーリー投稿**:
1. **短い表示時間でも明確に**:
ストーリーは24時間で消えるので、表示する情報は分かりやすく短く。例えば、ストーリーの初めに「提供を受けている」と分かる文言を簡潔に書くことが推奨されます。
2. **複数枚に分けても毎回明記**:ストーリーを複数枚に分けて投稿する場合でも、各ストーリーに「#提供」などの表記は必須です。

まとめ


自分の日常や子供たちの成長、素敵な商品の情報などをシェアすることは楽しい活動の一つです。しかし、その際により透明性を高め、自身のフォロワーさんに対して不利益とならないよう努める事が必要な時代になってきました。
ステマ規制法は決してみなさんの行動を制限するものではなく、消費者である周りの方を守るための規制です。
皆さんのInstagramが、より信頼され、より楽しいものとなることを心より願っています。

▷本文に書ききれなかった質問回答


・遵守しなかった場合依頼者(企業)、依頼を受けた側(インフルエンサー)どちらが規制対象ですか?
→まだ施行されていないので明確にはお答えできませんが、両者が遵守することであるかと思います。
例えばインフルエンサー側がタイアップや広告を明記せずに活動を行った場合何かしらの指導を受ける可能性はあります。
また、企業側も広告であることを明記しないPR依頼等を行った場合は罰則や制裁を受ける可能性があります。

・過去投稿も遡って対応が必要ですか?
明記はされておらず、不確定ですが消費者が目にする可能性がある投稿で不適切なPR投稿がされている場合は規制対象となる可能性があります。
これまでの投稿全てを再編集するのは非常に手間がかかりますので現実的ではないですが「確実に大丈夫」ともお伝えできない状況なので「やっておいたほうがベター」としか言えません。
厳格に行うのであれば投稿をアーカイブにする等の対応になるかと思いますが、ステマ規制法の本質である「消費者に不利益となる情報提供ではない」のであれば個人的には規制対象にはならないのではないかと思います。
お洋服のモデルであれば、「○○ショップの新作のモデルをさせていただきました」とキャプションに記載があるならばそれが自腹で購入したものではなく提供されたものであるということが読み手に伝わるからです。

・勝手に宣伝した場合も規制対象か
見返りを受けずに自分の意思で商品やサービスを紹介する場合、それは本物の「クチコミ」として受け入れられます。
そのような場合は規制の対象外となるため、タイアップ投稿や広告、PR表記は不要です。

・アンバサダーをしているショップで割引クーポンを使用し購入した商品のレビューはどうか

割引クーポンを受け取って商品を自費で購入して投稿する場合、一般の消費者とは異なる待遇(ここでは割引クーポン)を受けているので、投稿内容が事業者の影響を受けている可能性が考えられます。
したがって、その投稿はスポンサーの影響下で行われていると認識される可能性があり、ステマ規制の対象となる可能性が高いです。このような投稿を行う際には、投稿がスポンサーの影響下で行われていることを明確に表示することが推奨されます。
(例えば、「#提供」や「#PR」などのハッシュタグを付けるなど)

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