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あなたのままで、あなたは変われる

今日は、2019年の大晦日。
一年を振り返るどころか、人生を振り返るつもり(笑)で書いたのがこのnote。 とはいえ小さい頃まで遡りはせず、「理念づくり」という今のお仕事につながること、そこに込めた想いを書いてみようと思います。

まずはざっくり自己紹介

大野幸子(オオノユキコ)1987年生まれ、福岡県出身、三人姉妹の長女。
慶應義塾大学文学部(専攻は社会学)を卒業後、マーケティングベンチャーにて、法人営業およびコミュニティマネジメントを担当。2014年にエグゼクティブ・コーチのパートナーとともに、合同会社ナンバーツーを創業し代表に就任。経営層を対象とした、理念・ビジョン作りのワークショップや、ビジネスリーダー向けの対話術セミナーのマネジメントを行う。30歳のときに、先輩経営者のある一言によって「理念づくり」という天職を見つけ、長かった軸なし時代を克服。やりたいことを見つけそれを生かす状態を「ココロでイキる」状態と位置付け、言葉のコンサルティングを行うココロイキ事業を始動。経営者と1対1で理念をつくるセッションを数多く実施し、会社の軸づくりに貢献。

「 想いの翻訳 」 事業をやっています

「理念をつくっています」というと、「そんな仕事あるんですか?」と聞かれることが多いですが、はい、そんな仕事をやっています(笑)「他にやってる人いるんですか」とも聞かれるのですが、私が勝手に始めた仕事なので詳しいことは分からないのですが、それなりに珍しそう。

挑戦者※ の想いを3〜4時間ヒアリングし、約1週間後に、理念や社名、商品名という形でお渡ししています。

※挑戦者:今までにない価値観/サービスを広めるべく行動している人。結果的に経営者さんが中心。

私は、「クライアントのために使えるものは、なんでも使う」という主義なのであまり手法にはこだわらないのですが、

・コーチング
・コンサルティング
・コピーライティング
・直感(スピリチュアル?)

みたいなものをその時々で組み合わせながら、オーダーメイドのセッションで言葉を生み出す、そんなことを日々繰り返しています。

おかげさまで2年で58社の理念をつくらせていただき、その他社名、商品名などもご提案。商標登録された言葉も5件を超えました。

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売っているのは言葉ではなく

こうやって説明すると、私のサービスの最終的なアウトプットは「言葉」だと思われるのが普通だと思います。確かに言葉は、私の最大の強みであり、お客様に対する大事な成果です。しかし私の認識としては、私が売っているもの、それは「承認」だと思っています。

“ ナメクジ時代 ”を克服した私の原体験

今は、恐れ多くも「軸を定める」仕事をしている私ですが、なんと30歳まで、軸とは無縁の “ ナメクジ ” として生きていました。小学校2年生の文集に書いた「小学校の先生になる」という夢を最後に、8歳から30歳までの長きに渡り、やりたいことが分からない暗黒時代。

当時、人から聞かれるのが怖かった「塩」質問があって、それはこの2つ。

・今なにやっているの?
・将来はどんなことがしたいの?

その時やっていたことにも、将来にも一切の自信がなく、その質問を聞かれる度に、私は溶けてなくなってしまいそうでした・・・。

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まさにこんな感じ(笑)
※このイラストは、友人の中村ちはるちゃん作

せっかく、いわゆる「良い大学」を出たのに、私の職務経歴は

新卒で入った会社を2年で退社
2社目に入った会社がブラック過ぎて7ヶ月で退社
逃げるように入った3社目を1年で退社

という感じで、どんどんと「荒れて」いきました(苦笑)
(今思えばどれもめちゃくちゃ役立っているのだけど、やっぱり当時はそんなこと思えませんでした)

その後紆余曲折を経て、その当時付き合っていた今の旦那さんと一緒に、合同会社ナンバーツーという会社を創業。企業向けのコーチングや研修を行う会社の代表に就任しました。

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かねてより興味のあった分野に進んだし、肩書きも会社の代表になったし、これで私はナメクジ時代におさらばできる!そう意気込んで会社をスタートしたのですが、現状はそんなに変わりませんでした

立場は変わっても相変わらずやってくる「今何やってるの?」「将来は何やりたいの?」という質問と、一向にうまく答えられるようにならない自分。むしろ、立場がフリーになったことで、前よりも世間の目にさらされる機会が増え、「もっと前に出たら?」とか「今の仕事じゃないんじゃない?」という容赦ない質問が飛んでくる。その度に自信をなくす自分と直面し、悩みは深まるばかりでした・・・。

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あなたは経営者の壁打ち相手になったら?

会社をつくってから、そんな状態が続くこと3年(いや、長いな…) ある転機が訪れました。出会って半年ほど、仲良くさせていただいていたベテランの経営コンサルタントさん(女性で、この道20年!)と2人で面談する機会がありました。ありがたいことに、その方は私にはきっと何かがある!と感じてくださっており、やりたいことについて一緒に話す90分をいただけたのでした。

それでも、なんだか要領を得ずに話す私に、彼女は突然ひらめいたように、こう提案してきたのです。

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そう、「あなたは経営者の壁打ち相手になったら?」と言ってきました。

あなたと話すとすごく思考が整理されるし、現状がどうなっているかを図で示すのも上手でしょ。あなたのその能力は、頭の中が忙しい経営者に、すごく重宝されると思うわ。

この瞬間、私には2年前のある記憶が蘇りました
それは、5回連続の出版セミナーに参加していたときのこと。その講座の最終回は「出版企画プレゼン」。私にはその時間が無性に楽しかったのです。何が?「人のプレゼンに対して、コメントすること」が楽しかったのです。

どういうことかと言うと、みなさん自分の企画を5分でプレゼンするのですが、そのプレゼンを聞くと、分かっちゃうんですね、「その人のやりたいこと」が!だから、人が発表するごとに

「●●さんのやりたいことって、きっと△△ですよね」と伝える。するとその人が目の色を変えて、「そうです、そうです、もっかい言ってください!」と言ってくる。またある人には「■■さんの書籍のタイトル、○○○○が良いと思うんですけど、どうですか?」って言うと、「めっちゃ良いですね、それで企画を進めてみます!」

みたいなことが繰り広げられました。

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その楽しかった記憶と、コンサルの方がおっしゃった「壁打ち相手」ということが見事にリンクして「人のやりたいことを言葉にすることは、仕事になるかもしれない」って思ったのが、今から2年半前、2017年の7月でした…。


「専業主婦になる」と話していた私

で、実はこの話の前に、大変重要なエピソードがあるんですね。この、「人のやりたいことを言葉にする」ということに気づく5分前、私は「専業主婦になる」という話を彼女にしていました。

1時間近く話した段階で彼女から、「ゆっこちゃん、本当は何がしたいの?」と聞かれた私。その時に思わず口からこぼれたのは、こんな言葉でした。

私は…キッチンの窓から変わりゆく季節を眺めながら、旬の食べ物をつかって料理をする、そんな生活がしたい。

これを伝えた相手は、この道20年の経営コンサルタント。
私は、彼女に期待されてわざわざ90分の時間を取ってもらっていた身分。
何をやりたいかを聞かれて私が答えたのは「専業主婦になりたい」

全く、専業主婦という立場をディスる気はない(だってなりたいって言ってたし)のですが、この状況下で、この回答はさすがにまずいのでは?と思った私。うつむきながら話し、すぐには顔を上げられませんでした。

それもまずいだろうと思って顔を上げると、そこには涙を浮かべたコンサル先生の姿が。彼女は言いました。

ゆっこちゃん、それをやればいいじゃない。おうちに入ればいいじゃない。

それは、後にも先にもまだ経験したことがないほどの、全身全霊の承認でした。仕事の相談をしていたのに、専業主婦になりたいと話した自分。にも関わらずかけていただけた「あなたの全ては、そのままでいい」という全力の承認。それは、今でも体感覚でありありと思い出せるほどの、鮮烈な経験で、今思い出すだけでも戦慄が走ります。
(ちなみに後から聞いた話ですが、その先生は半年間かけて、ものすごく承認される経験を過去にしてらっしゃいました)

その5分後には、やりたいことが見つかった衝撃で、しばらくこの一連の承認体験を忘れていたのですが、後から思い出す機会があり合点がいきました。

私が、自分の天職に気がつけたのは、あの日あの時、自分の存在を丸っと承認してもらえたからだ!そこでめちゃくちゃ安心のベースを築いてもらえたから、私はその5分後に大きな気づきを得たし、そこから周囲も驚くようなスピードで「理念の人」になれたんだ。


少し余談になりますが、自分の経験を通じて信じていることがあります。それは、「天職とは、『創る』ものではなく『気づく』ものである」こと。自分では当たり前にできて、特に習ったものではないゆえに、気づけないことが人にはたくさんあります。だからこそ私自身、ものすごく人に頼るし、一人でも多くの人の天職を明らかにしていきたいと思っています。

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「想いある人」の最初のお客様は 「過去の自分」

これは、私がお客様の理念づくりを重ねる中で確信している一つの真理です。何か想いがあって起業・活動している人が力になりたいのは、過去の自分だった、ということが本当によくあります。

かくいう私もその一人。

20年以上やりたいことが分からずにもがき、いろんな勉強会やセミナーに言っては塩質問を浴びせられ、消えてなくなりそうに。会社を起業してみてもその状況は変わらず悩みは深まるばかり。最後の方はストレスが末期になっていたのか、顔面はニキビだらけ。遂には、顔の半分が異常にかゆくなり、皮膚科に通っていたほど。

それくらいやりたいことが分からなかった私が、大きな承認を得て、その結果自分の中で軸がつながり、ずっと憧れていた「何者かになる」という道を開くことがきた。

その気づく前と、気づいた後で、私が何か新しいスキルを手に入れた訳ではありません。私は私のまま。しかし、そのままでも私はその前と後で大きく変化することができました。

あなたのままで、あなたは変われる

だからこそ伝えたいのは、この記事のタイトルにも掲げたこのメッセージ。人は自分を心底承認できる経験を持つことで、驚くほど遠くまで飛んでいける。この経験を人にも渡したくて、私はこの事業をやっています。

お客様に渡している承認のカタチ

ここで、話を理念づくりに戻しましょう。
おかげさまで、私と理念づくりをしたお客様の多くは、ぐいぐいと事業が前進する方が多くいらっしゃいます。
もちろん、そういったタイミングだったから、理念づくりをお願いした、ということもあるかと思いますが、飛躍の鍵は承認にあると思っています。

お客様と私が数時間話す中で何をやっているのか。それは、過去→現在→未来をつなぐ軸づくりです。

理念をつくる方の中には、本人や周りの人から、軸がないしブレブレだと思われていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。想いは確かだけども、なぜ自分がそれをやるのか、自分の軸はなんなのか、そこに自信がない、と。

しかし共に話しをする中で、過去に選択したことのなぜを深掘りしたり、そのなぜを抽象化していくことで見えてくる軸が、確実に存在します。それを一緒に探し、その軸を事業や社会と結びつけたもの、それが理念となる。理念づくりに関する詳細はまた別の機会に書きますが、この理念をつくる過程で、クライアントさんは、どんどん自分の人生に対する自信が増していくんですね。

バラバラだと思っていた自分のキャリアにも、こんなにハッキリとした一貫性があったのか!そして、自分は過去にこんな経験をした、あるいはこの軸があるから、今この事業をやろうと思っているのか!

という感じで、過去・現在・未来がつながっていき、人によっては「生きててよかった」という言葉が出る。

もちろん私には、最終的に言葉を渡す責任があるし、非常に短い言葉で表現することで、核が明確になるという多大な効果がある。だけど、みなさんが口を揃えて「あのセッションの時間がよかった」「理念と一緒にもらった提案背景を、お守りにしている」とおっしゃるのは、そのプロセスにこそ、価値があるからだと思っています。

これからの挑戦

ここまで、長い間お付き合いくださり、本当にありがとうございました。この仕事をなぜやっているのか、そこにはどんな経験や想いがあるかが伝わったとしたら、こんなに嬉しいことはありません。

最後は、ここまでの経験を踏まえて、今後私がやっていきたいことをご紹介しつつ、この場を閉じさせていただきたいと思います。

・1対1の理念づくり
これは、やっぱり私にとって一番大事な営み。これからもお一人お一人に向き合っていく中で、承認・伝わる言葉・飛躍をお渡ししていきたいと思っています。
現在つくった理念は約60社。100社になったときに、『 100理念集 』にまとめたり、『 みんなでココロイキ展 』といった言葉を主軸にした展覧会を開くのが今の夢であり、目標です!
初回限定のご相談セッションはこちら
・1対多の理念づくり
おかげさまで、知見がたまってきており、相手の想いを数分お聞きするだけで、軸の所在が掴めるようになってきました。完全なものをお渡しする訳ではないのですが、お一人10分くらいで、ワークショップ形式で言葉をお渡しするメニューを現在実施中です。一緒に働くメンバーや、オンラインサロンのメンバーなど、より理解を深めたい方々と一緒に行うと効果が高いことが分かってきました。『 理念knock 』と呼んでいるこのメニューも、近々リリースしていきたいと思います。
・思考の整理 & 瞬間言語化セッション
元々、経営コンサルの方に見込んでいただいたこの「壁打ち能力」。これまでの2年間は、言葉づくり以外のセッションは受けていなかったのですが、今後は、この力も小出しでどんどん使っていきく予定。この思考の整理&言語化セッションに、この度『 clear 』という名前をつけました。思考をクリアにし、課題を超えて次なる自分へ。そんな想いを込めています。
思考の整理&瞬間言語化セッションclearはこちら
・ファシリテーションやモデレーター
実は、言語化と同じレベルか、もしかしてそれ以上に大好きなのは、ファシリテーション!三度の飯より好きかもで、大学時代に入っていたのも、なんとファシリテーションサークル(笑)思考の整理や言語化の能力を、チームに対してもあてはめて実施できますし、トークセッションでのモデレーターなども、ぜひぜひお引き受けしたいと思っています。

使命を果たすための新メディアのリリース

私には、この理念づくりを通じて自分の中に生まれた使命があります。それは、「生きる意味の多様性を伝え、多くの『生きる』を肯定する」というもの。今現在ご提供しているものは、対面で実施するものが主であり、どうしても関われる人数が限られています。

だけど、自分には「承認」という大きなテーマがあり、それは不要な常識を外すことで、「実はこれが軸だったんだ」と気づけることが重要だ、という考えがあります。ゆくゆくはこの知見をしっかりとまとめて書籍にする、という目標がありますが、先立ててリリースするのが、このメディア「挑戦者のココロイキ」です。←リリースしました!!

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このメディアのコンセプトは「ツタエル、あなたを生きる意味」。挑戦者の生きる意味を伝える中で、それを読んだみなさんの生きる意味に思い至る。非常に難易度が高いながら、2020年は、この本丸メディアの立ち上げ、そして記事のライティングにも挑戦していきます!

本当に最後

ということで、最後と言いながら、長々と書いてきましたが、ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。実は、まだまだまだ、軸を定めるコツとか、生きる意味の考え方とか、やりたいことの見つけ方、とかお伝えしたいことがたくさん!

2020年はこういったことをしっかりと発信していく年としますので、良かったらTwitterをフォローいただけると嬉しいです。


また、活動しておりますココロイキのサイトはこちら(全部、自分でつくっている肝いり過ぎるサイト…)


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ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
2020年も、大野を、ココロイキを、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m


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