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どんな子どもの姿にも向き合う勇気

こんにちは。
久しぶりの投稿になってしまいました。
以前私が書いた「保育士の犠牲の上に成り立つ保育園運営」という記事。
とても多くの方に読んでいただきました。

あれから、私の仕事の激務は変わっていませんが、私を取り巻く環境は少しづつ変わり、こうして自分の時間を持つことができるようになりました。
何かが大きく変わったわけではないのですが、きっと私の心持ちが変わったのだと思います。
一つ前の記事でも書いたように、自分から動くというのが状況を変えるのに大事なことだと痛感しています。
今は私が理想とする状態になるために私はこれからどうしていったらいいか、考えています。


さてさて、今回は私が保育士として大事にしていることについて書きたいと思います。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

保育士として働き19年。
たくさんの楽しい思い出と共に、もっとこうしておけばよかったという後悔もあります。

その後悔の一つが、
「子どもの気になる姿、なんで保護者に伝えなかったんだろう」ということです。

もうだいぶ前の話になりますが、私が担任していた子の保護者さんから

小学校に上がってから勉強についていけず、学校の先生から支援学級を勧められている。保育園ではどうでしたか?

と連絡がありました。


このお子さん、友達とはよく遊び、お手伝いも積極的にしてくれる。自己表現はあまり得意ではないけれど、遊びの中では大きな声を出し笑顔の多い子でした。
でも、確かに一斉での指示は入りにくく、理解していないかな?という時には個別で声をかけることもありました。指先はあまり器用な方ではない。
そんなお子さんでした。

この頃の私は、この子のことをたくさん保護者の方に伝えていたつもりです。
でも、一斉での話が入りにくいこと、そのために保育士がしている対応は伝えていなかったんです。

保護者はそのことを知らないまま卒園し、小学校へ。

そして小学校に入り始めてその事実を突きつけられた。

この時の保護者の方の気持ちはどうだったんだろう。
私はこのお話を聞いた時、当時の様子を伝えるとともに、「あの時伝えられなくてごめんなさい」と謝罪をしました。

この出来事があってから私は担任する子の保護者に、いいところばかりではなく私が気になっているところも伝えるようにしています。

小学校の先生より、保護者と密に関わり信頼関係を作っていくことができる環境にある保育士。
そんな保育士だから伝えられることあがあると思うんです。
私は保育園での最長6年しか関わることができません。
その中で担任として関われる年数はそれほど多くない。
でも、毎日顔を合わせたり、連絡帳でのやり取りをし、言葉を交わす中で信頼関係を築いていくことができる。
その信頼関係のもと、子どもたちの未来を考え、保護者の方のこれからを考え、大事なことを伝えていく。
時には言いにくいこともあるし、保護者の方が知りたくなかった事実もあるかもしれない。
でも、なんで保育園の時言ってくれなかったの?とならないように、向き合っていく。
その覚悟を持って保育士という仕事をすること。
私はそれを大事にしています。

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