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シンガポールMBA現地生活準備 家探し編

0. TADシンガポール生活を開始

Hiro さてさて、もう実は早速ですがTADさんはシンガポールに旅立たれて、今は生活基盤も徐々に整ってきたみたいですね。実際にMBAのプログラムが始まるまでの準備という点もそうですが、シンガポールで生活するにあたっての準備でどんなことを行ってきたのかを今日は聞いていきたいと思います。
TAD ありがとうございました。いやー大変でしたね(笑)。
Hiro ちなみにプログラムはいつから始まるんでしたっけ?
TAD 正式に始まるのは 8月1日からです。
Hiro なるほどです。でもそれよりも前に多分「英語が苦手な人向け」の補講とかありますよね?
TAD それはあります。私の場合それも含めると7月の中旬からスタートです!プレゼンテーションスキル等スピーキングスキルを練習するような話を聞いています。
Hiro 8月からの本プログラム内では授業内ディスカッションとかも多いのでしょうか?
TAD おそらくそうなるのでまずは英語でデリバーできる能力を身につけるというのが7月のゴールなのかなと思っています。
Hiro なるほどです。もう1ヶ月切っちゃいましたし、すぐ始まっちゃう感じですよね。学校のプログラムが始まる日に合わせて行けばいいってわけじゃないと思うんですけれど、具体的に事前にどういう準備をしないといけないんでしょうか?
TAD 生活のセットアップがメインかなと思います。具体的にはまず「家を決める」ことと「ビザの手続きをする」の2つです。
Hiro なるほどです。ビザはもう取られました?
TAD いえ、これからです(笑)。なのでまた後でビザ取得編は書きましょう(笑)。

1. シンガポールの家事情


Hiro 承知です!では、家探しはどうでした?
TAD 家を決めるっていうのがやっぱり一番大変でして、実はNUSの場合は子持ちの家族連れは寮に入れないんですよ。
Hiro 子持ちでなければ寮に入れるのですか?
TAD ですね。正確に言うと寮には1~2ルームだけ子連れ用のもあるっていう噂はあるんですけど。入れるのを期待できない状況でしたので、基本的に最初から外部で探すことになります。
Hiro ズルする人とかいないんですか?子供いませんと言って多少狭いかもしれないけれど寮に入っちゃう、みたいなパターンで(笑)。
TAD それはですね、ビザの申請をする際に学校のサポートが必要なのでその段階でバレると思います(笑)。
Hiro ダメでしたか(笑)。なるほどです。
TAD 外部で探す際に厳しいのは、ある程度のリーズナブルな価格帯の家がないことです。シンガポールは大きく分けて「HBD(公営住宅」と「一戸建て住宅」、それと「一般向けのコンドミニアム」の3種類があるんですけど、戸建ては高いし外国人が借りにくいという状況もあるので、基本的にはコンドミニアムになります。
Hiro なるほどです。 ちなみに例えば一人暮らしの場合ってどれくらいの値段になるんですか?
TAD 寮では以外の一人暮らしでしたら2000ドル、つまり日本円で言うと約20万円ぐらいからですかね。
Hiro 高いですね。。家族連れになってくるとミニマムでどれくらいからなんですか?
TAD 1ベッドルームか2ベッドルームかで変わりますが、前者なら35万ぐらいからあります。
Hiro めっちゃ高いなぁって思って聞いているんですけれど、ちなみにシンガポールの平均所得っていくらぐらいでしたか?
TAD 約700万円ですね(笑)。
Hiro ?? シンガポールの平均所得700万ですか?
TAD 700万円です。
Hiro そう考えると東京の人たちが独り暮らしの家賃10万とかで住んでいるって考えたら、先ほどの20万ってもしかしたら割と普通な価格になってくるかもしれないですね。
TAD シンガポールはここ1年ぐらいで住宅価格が高騰しているのも影響していますね。受験前に調べた時は 3ベッドルームで40万だったのが、今だと60万とか1.5倍くらいになっています。あと今は円安もあるので最悪です。
Hiro 円安はイギリスに行く私にとっても厳しいです。向かい風ですよね。

2. 日本とは少し異なるシンガポールの物件探し・契約事情

Hiro さて、それでは家探しをどのように行われたかお聞きしようと思います。日本と同じようにサイトとかで調べて、いい物件があったら見に行くという流れは一緒ですか?
TAD まずはネットで相場観とかを理解していくのですが、いざ契約となった際にはサイトから申し込むと やりづらい印象が自分にはありました。なので おすすめはエージェントを決めて、その人と二人三脚で決めていくのがいいと思います。日系のエージェントもあります。こちらから持ち出しが何かあるかと言われると、そんなことは一切なくて、エージェントへのフィーは貸主が払うらしいです。

※こちらの「Property Guru」を見て相場観を養いました。https://www.propertyguru.com.sg/

Hiro では結構エージェントを使うのは一般的なんですかね?
TAD そう思います。
Hiro 実際日本で家探す時と比べて結構苦労したポイントはありますか?
TAD あります。 (前の居住者の)退去日の制約ですね。シンガポールに来る前は値段と部屋の広さしか考えていなかったんですけれど、いつ入居できるかも大事なファクターだなっていうことに気づきました。内見しながら色々聞いていると、7月の下旬とか8月にならないと空かないよ、っていう物件ばっかりでかなり絶望しました。
Hiro なるほどです。ちなみにシンガポールも敷金礼金はあるんですか?
TAD あります3ヶ月分ですね。仮契約のタイミングで1ヶ月分を支払うんですけど、それは家賃に当ててくれるので実質追加費用には当たらないかなと。それにプラスで2ヶ月分デポジットでお渡しするんですけど、これがまさしく敷金の概念と一緒で退去時に修繕費等々を含め差し引いた上で一応戻ってくるお金という扱いですね。
Hiro なるほど。そこは日本のやり方と一緒みたいな感じなんですね。
TAD シンガポールは日本と近しい文化だなという風に感じます。ただちょっと不思議だなと思ったのは エアコンの清掃ですね。契約の中に「3ヶ月に1回はエアコンの清掃をすること」って明確な規定があって、それをしないと規定違反で揉めるらしいです。
Hiro どうやってファクトチェックするんですか?
TAD 壊れた時に「ちゃんと清掃していたよ?」とレシートと領収書みたいなエビデンスを見せたりとかするみたいです。シンガポールはずっと暑いので年中エアコンつけているから壊れやすいみたいです。
Hiro 気候の影響ですね(笑)。あと聞きたいのは、日本の場合「外国人の方にはそもそも物件を貸さない」とか「保証人や緊急連絡先に日本人の名前を書かないとダメ」といったケースもあるじゃないですか。シンガポールはどうですか?
TAD なかったと思います。その代わりビザかIPAという仮の入国許可書を見せる必要があります。逆にそれを持っていれば問題なく借りれるはずです。
Hiro じゃあシンガポールは割と優しいんですね。あとはお金が払えたらOKと。
TAD そうです。 そうです。

3. 日本人に人気のエリア


Hiro それは明確で分かりやすくて平等性もあっていいかもしれないです。ちなみに日本人から人気のエリアとかってあるんですか?
TAD あります。ブオナビスタという駅があるんですけど、 東京内の位置関係でいうと中野ぐらいのイメージのところですが、駅に隣接したショッピングモールとかに牛角とかやよい軒、一風堂とか日本食屋さんがたくさんあって人気ですね。
Hiro なるほどです。ちなみにTADさんはどちらに住まれるのでしょう?
TAD クレメンティという、もっと西のエリアを考えています。三鷹みたいな感じですかね?そこも日本人はそこそこいるみたいで、近くのモールにはサイゼリヤとかお寿司屋さん、焼肉ライクとかあります。
Hiro 有名なチェーン店があると安心しますね!

4. 終わりに


Hiro さてさて、それでは結構お話聞けた気もしますが他にお伝えしておきたいことはありますか?
TAD そうですね。契約書の見落としは怖いのでしっかりとDeepLとか使ってください、ということですかね。あと、シンガポールは少し不思議な国で、家が決まらないと何もできないんです(笑)。住所がない→携帯電話が持てない。住所と携帯電話がない→ 銀行口座が開設できない。そんなスタンプラリーになってるので、まずは家を探すってことが大事なんです。
Hiro 不思議ですね(笑)。
TAD あともう一つおすすめするとすれば、実は日本からWeb内見みたいなのができたらしく、それを見て日本にいる間に探し始めた方が良かったかなという気もします。 正直なところ。
Hiro 最近はWebでなんでもできてしまいますね。でも今回のお話にプラスしていくつか参考のサイトをご紹介いただけたら、きっとこれからシンガポール生活を考えている方の役に立つと思いました。ありがとうございます!


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