『IUT理論』~対称性通信の応用
こんにちは。Parole編集部です。
先日、京大の望月新一教授が提唱した『 IUT理論(宇宙際タイヒミュラー理論)』が欧州数学会が発行する権威ある専門学術誌『PRIMS』に受理され、特別号に論文の掲載が決まったことを、こちらの記事でお伝えしました。
「未来から来た論文」と称されるほど画期的なこの理論が公に認められたことは、私たちのグループにとっても大変喜ばしいことでした。
なぜならこの理論は次のことを述べており、
Aの数学宇宙でわからなければ、
Bの数学宇宙をアナロジーとして、
そこから解を導き出せばよい。
対称性通信に基づけば、『IUT宇宙際タイヒミュラー理論』を神話の数学と捉えることができるからです。
今回は、前回の続編として、「対称性通信」について大野靖志が執筆した記事をご紹介します。
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今回は前回の「IUT宇宙際タイヒミュラー理論」
のお話の続きをしたいと思います。
キーワードは「対称性通信」です。
前回の記事で雰囲気はおわかりいただけた
かと思いますが、
ポイントは従来の宇宙観に縛られず、
新しい宇宙から古い宇宙を見る、
ということにあろうかと思います。
ほとんどの方が古い世界観や価値観に縛られて、
雁字搦めになっているといいますか。
そこから抜け出せないことで、
精神を病んでいる方も多いように見受けられます。
望月教授や加藤教授によると、
今の数学の世界もそんな感じで、
「足し算と掛け算という二つの次元が一蓮托生」
に絡まりあっていて、
そこ(正則構造)から抜け出せない悲劇があると。
なので、それを破壊するということ、
すなわち、「足し算と掛け算を分離する」
ことを提唱しているわけです。
すると、これまで解けなかった超難題が
解けてしまう、と。
それで、なんでこんな文章を
書いているのかといいますと、
これは一見数学の話をしているようで、
実は、私たちの現実生活のことを
言っているのでは、と思えるからです。
たとえば、
あることで行き詰っているとすると、
今自分が置かれている立場から
それを解決しようとします。
まあ、極めて一般的といいますか、
当たり前の話ですね。
今自分が置かれている立場とは、
自分が認識しているこの宇宙・・
と言い換えることもできます。
つまり、自分を取り巻く環境、
そして、変更のきかない自分という存在、
人間関係、経済状況、など。
普通はこれらの条件がガチガチに絡まって、
身動きが取れないわけです。
で、最後は諦めるか、発狂するしかない、と。
ところが、望月教授が言うように、これらの状況を
「足し算と掛け算」と見ると面白いことがわかります。
要は、自分がどんな宇宙に存在したとしても、
別の宇宙を作ってしまえば、
そちらから解答が得られるということです。
よく並行宇宙なんて言い方をしますが、
その存在はもうほとんど証明済みですよね。
そう。勝手に別の宇宙を作って、
そこと対称性通信ができれば、
我々はこの世の桎梏から解放されるのです。
著者の加藤文元教授は、
現実宇宙と別宇宙のたとえをこう表現しています。
女優の日常生活の姿と、
女優としての映画の中の姿。
同じ人間でありながら、
それぞれ別の宇宙に存在している、
というたとえですが、
なかなかわかりやすいです。
こんな話を聞いたことありませんか?
ものすごい貧乏だったけれど、
金持ちのような振る舞いをしていたら、
本当に金持ちになった、みたいな。
これ、別宇宙からの対称性通信とも
いえますね。
対称の世界にいる同じ私が、
こちらに通信してきたらそうなったと。
これって何かに似ていませんか?
「こ」とか「ロ」の付くものに。(了)
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次回は、続編となる
「神につながる問い『ABC予想』がついに解明された」
をお届けします。
※今回の記事は、Paroleの監修責任者である大野靖志が、まぐまぐ!の有料メルマガ「大野靖志の『週刊デジタル真道』vol.12 」にて執筆した記事を特別に公開させていただいたものです。
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