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イヤシロチ化 / The Home事業に賭ける思い〜neten株式会社 代表インタビュー vol.3〜【最終回】

こんにちは。
Parole編集部です。

今、netenグループが力を注いでいるイヤシロチ化(The HOME)の事業について、これまで2回にわたって木下社長のインタビューをお届けしてまいりましたが、今回はいよいよ最終回となります。

最終回では、前回の石巻水産様のお話を踏まえて、他の企業の事例ではどのような結果が出ているのか? またその上で、これから全体としてどのような取り組みをしていきたいのか?といったグループヴィジョンにまつわることまで、お話しをお伺いいたしました。

後半に重要なメッセージもございますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたらと思います。

編集部:
前回は、企業の事例として石巻水産様の復興に至るまでの経緯についてお伺いさせていただきました。色々と興味深いエピーソードがあったと思いますが、この他にも印象に残っている企業様の例などはありますでしょうか?

木下社長:
そうですね。代表的なところでいうと、イヤシロチ化プロジェクトの実質第一号となった(neten会社の本社がある)山梨県の地元の会社で、雑穀類の精選や製造をおこなっている企業があるのですが、そちらはイヤシロチ化事業に関して、最初にご依頼をいただいたということもあって、よく覚えていますね。

県内でも有数の雑穀会社があるのですが、こちらの企業はそこから主に生産部分を請け負う形で、依頼を受けていらっしゃったんですね。それで取扱い商品である雑穀を工場でパッキングする際に、空中浮遊しているごみや埃が飛んできてしまってスムーズにいかない、それから食品の衛生管理上当然改善しなければならない課題だということで、当社にご相談いただいたのです。パッキングの際に静電気が発生してしまって、その時に不純物が入ってしまう、なんとかならないだろうか?と。そこで色々な角度からヒアリングをさせていただいて、最終的にはカグツチを入れることになったのですが、導入後は徐々に状況が改善されていった、ということがありました。

それからもう一つ、その企業で顕著に変わったこととして、導入後に現場の事故が激減した、ということがありましたね。工場という現場では、日々色々なことが発生しているので、やはりちょっとした怪我ですとか事故というのは、大小関わらず、どうしても避けられないということがあったようですけれども。ただロゴストロン製品を導入されてからは、そういった現象が殆どなくなって、最終的には事故率が10分の1くらいまで減少した、と伺っております。

編集部:
それは大きいですね。やはり工場となると、そこから生まれる商品のクオリティと安全性の確保はもちろん、現場に携わる方々の安全面を保障するということは、働く方々、従業員を守るという意味でも、一企業の責任としても大切なことですものね。他の例は、いかがでしょうか?

木下社長:
はい。事例を挙げれば、まだ他にもたくさんあるのですが。代表的なところでいいますと、たとえば沖縄のホテル、コスタビスタさんの例は実績としても大きかったと思います

他にも、関西の企業で不動産会社を経営されている方からのご依頼だったんですけれども。ビルの中心部分、キュービクルとつながっている大元のケーブルビルにロゴストロンの大型機を設置して、電気的にもロゴストロン信号の働きを増幅させるという、当時としては比較的斬新な試みをおこなってみたののですが、その後、事業が一気に拡大したということが起こりました。実は装置の導入後、二ヶ月後くらいに状況をお伺いしようと先方にご連絡したところ、全然つながらなくなってしまって…。でも後からその時の状況をお伺いしてみたら、その後、事業がものすごく発展して、海外展開につながったというお話を聞きまして。海外にいかれて忙しく飛び回っていたから連絡がつながらなかった、ということが後から判明しました。数ヶ月のうちに事業を大きく成長させて、急な海外展開の流れになった、ということで私たちも大変驚きましたが。過去には、そういった事例もありましたね。

編集部:
そうだったのですね。クライアントからのご依頼や要望も様々で、内容も多種多様かとは思いますが、こうしてお話を伺ってみると企業事例は、やはり共通して見えてくることがあるように思います。企業の場合、手がける規模と範囲が大きく広い分、具体的な結果が目に見えやすいという印象を受けたのですが、そのあたりについてのご自身の実感としてはいかがでしょう?

木下社長:
はい、おっしゃる通りです。先日お話しさせていただいた石巻水産様は、工場も劇的に復興しまして具体的な数字として見えた、売上に大きく反映されたということがありましたし。そういった意味では、結果が目に見えかたちで、はっきり現れた非常にわかりやすい事例といえるかと思います。それから先ほどお話しした工場の件もそうですけれども、本格的にイヤシロチ化製品を導入されてからは、事故率が大幅に減って以前よりも現場の運営が安全にできるようになった、という嬉しいお話を伺いました。やはり“見える化”という意味で、企業の例はいいですよね。客観的に分析した際にも、わかりやすい一つの指標になりますので。

編集部:
ありがとうございます。それでは、これまでのお話を踏まえた上で最後に。今後のnetenのイヤシロチ化(The Home)事業のビジョンについて、改めてお伺いできたらと思います。

木下社長:
そうですね。イヤシロチ化事業を進めていくにあたって、まずはお一人ひとりの住まいの環境を整えていくことから始めていただくということが基本部分であり、大切になるわけですが。ただ自分一人が満足して終わりというのではなく、そこを起点にさらにその先の視点を持っていただきたい、というのが私たちの願いであり、またグループ全体の使命であると思っています。

具体的には、個人に続いて社会の最小単位である家族、さらに地域や市町村、県、国というかたちでどんどん意識を広げていって、自分だけではなく自分を含んだ他者、そして全体をよくするという“公”の視点をもって、ぜひイヤシロチ化というものを考えていただきたい、と思っています。私たちはこの日本という国の土地からたくさんの恩恵を受けているわけですから、自分たちが生かされている基盤としての国土をしっかりと守るという意味でも、ぜひ多くの方にご参加いただきたいですね。

それから、今はコロナの影響だけでなく、他にも地震であったり台風による水害の被害であったりと、全国的にも自然災害が増えている、という現状がありますよね。ただ、このようなことが起こっている背景には、やはり “人間の意識”というものがあって、そのような個々の意識、さらにはある種の集合意識の総体が、自然環境に何かしら影響を与えているのではないかと。そのように捉えることもできると思うんですね。ですから俯瞰した視点をもって、自然、環境、社会というものを全体で考えてみることが大事であると。その上で、たとえ小さなことからでもいいので、一人ひとりが今自分にできることに対して具体的な行動を起こしていくことが大切であると考えています。仮に一人ひとりの力は小さくても、皆で力を合わせたら必ず社会変革を起こすような大きな力になる。そう確信しています。

そういう意味では、私たちのグループの本拠地のある、甲府の地をこれから一層よくしていきたい、という思いも強くあります。今、全国的にも地方活性化の動きが活性化していますが、まずは地盤をしっかりと守り、固めること。このことが非常に大事であると考えているからです。

また、こちらは別の機会に詳しくお話しできたらと思いますが。甲府の地というのは、一万五千年前に栄えた縄文文化の中心地であっただけでなく、鎮魂石にも通じる丸石が多く発掘されたり、かつて酒折王朝が栄えた時代があったりと、本当にたくさんの神話・伝説が残っている、歴史の深い土地なんですね。今お話ししたのはほんの一部ですが他にもたくさんありますので、ぜひそのあたりの魅力、歴史の古層を掘り起こした上で、皆さんにも甲府の文化的価値も含めてお伝えしていきたいと思っています。さらにそういった活動を通じて、グループとしても地域社会にしっかりと貢献していきたいと。というわけで、これからは甲府の地をベースに、文化の保全・継承ということも事業として取り組んでいきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。

本シリーズの過去の記事は、下記よりご覧いただけます。
ぜひ合わせてご覧くださいませ。

イヤシロチ化 / The Home事業に賭ける思い 〜 vol.1〜
https://parole.laboratorio.ltd/n/nf272ba79b631?magazine_key=m2bda13258c54

イヤシロチ化 / The Home事業に賭ける思い 〜 vol.2〜https://parole.laboratorio.ltd/n/n86b8d08636f3?magazine_key=m2bda13258c54


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