構文の五階層による言霊のデザイン vol.04
監修:大野靖志 / 執筆:寺内輝治
視点が階層を自在に上下する前回は、「理不尽な理由で上司に叱られている」という状況をもとに、構文の五階層を作成しました。改めて各階層を見てみましょう。
最初のステップである一人称構文は個人の主観にもとづくものであり、自己中心的な不満などが入ります。この階層には、まだ客観的な視点は含まれていません。
次のステップである他人称構文では、自己の心情という枠から離れて、他者の心情へと思いを向けることから、一人称構文に対する客観視になります。自分