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挨拶の鎧

片桐仁より小林健太郎派
ラーメン大好きパルム王子です( •̀∀•́ )✧

明けましておめでとうございます。

みんな挨拶してる?!

挨拶とは鎧を着るようなものだと三島由紀夫が語っていた。

ま〜、挨拶した方が怒られなくて
いんじゃね?!
と当時は思っていた。

まだ僕が働いていた頃。
先方のお宅に上がってお茶を頂いていた時の話しだ。

そのお宅は看板を出してはいないが
近所の方から頼まれ
お子さんを預り面倒を見る
保育所兼、預り所兼、私塾のようなものを娘さんと営まれていた(お金をとっていたかは不明)

おばあちゃん(塾長)は足が悪く
介護が必要なので深い椅子に座り
だいたい本を読んでいた。
娘さんはシュナウザー犬の躾に夢中だ(ドイツ犬はドイツ語でするらしい)

沈黙を嫌い、何気なしに
何で勉強しなきゃいけないんすかね?
と尋ねてみると

間髪入れず、なんなら食い気味に
『気持ちいいからよ』と返し
ゆっくりと本を閉じた。

目だ。
魅力的の魅で、魅られている感じ。

『SEXより気持ちいいわ』と続け
要約すると
3大欲求を含む、どの快楽よりも
学んで知る瞬間が気持ち良いらしい。

そんなある日
生徒であろうヤンチャな男の子がやって来てランドセルを開けた。

挨拶なしに上がって来るのだから
オイオイ自宅か!である。

『パルム君(仮名)挨拶は?!こんにちはでしょ!?』
と娘さん。

『意味いないじゃん!!なんでしなきゃけないの?!』
パルム君はクソガキだ。

本を閉じる音。

『パルム君はカッコよくなりたくない??』

塾長キタ━(゚∀゚)━!(僕は塾長が大好きだ)

モジモジとしながらも
満更でもないパルム君に語りかける。

『挨拶は鎧なのよ』

三島由紀夫キタ━(゚∀゚)━!(それ僕が知りたかったや〜つ)

『挨拶はパルム君を守ってくれるわ。大切な人を守る事だってできるのよ』

塾長の人を見つめる目は本当に素敵だ。

『パルム君は好きな子居る??』

顔を赤らめたクソガキに
僕はそれからあってはいない。

彼はカッコイイ鎧を手にいれることが出来ただろうか。

布の服で旅立つには心細い。

パルム君がヒロインを守り
世界の平和を取り戻せるかは
挨拶次第である。

いつだって誰だって
自分が主人公だ。

今年もよろしくお願いします。

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