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ゼウスのディクテオン洞窟/古代ミノア文明・・ヨーロッパ放浪記(11)

古典ギリシア語を勉強していると頻出の「ゼウス」が生まれ育ったディクテオン洞窟はなんとしても行かなくてはいけない。Agios Nikolaos(Crete)からレンタカーでディクティ山脈に向かった。Lasithi盆地付近の田園地帯から既に神々しさが現れていた(高千穂を想起した)。


Lasithi盆地

直近の駐車場には沢山の車が駐車されていて、場所を捜すのに苦労するくらい。カフェ、レストランが幾つかあり、沢山ひとがいた。そこから歩いて30分程登って行く。何故か、とても足が疲れる。後で思ったのだが、神域故だったのかも。スピリチュアルHSPのわたし。
ここに来るひとは、とても少ないだろうと思って来たが、驚いたことに、沢山のひとがひっきりなしに登り降りしていた。聞こえてくる言語も、ドイツ語、フランス語、イタリア語、英語、ギリシア語、ロシア語、朝鮮語、中国語他国際的である。日本語は皆無!若者グループ、カップル、家族連れ、父子(特に微笑ましかった)、老夫婦、単独行等、年齢層も幅が広い。幼児、こどもから学生、青年、シニアまで。私達、否、わたしが思っている以上に、ヨーロッパのひとたちは、古代ギリシア神話に関心が深いことを体感した。親がこどもを連れて来て、この神話の世界を体験させたいと思うこと自体に深く感銘を受けた。
ミノア文明初期(紀元前3000年頃)以来5000年も聖地であった場所に来れたことに静かに感激した。若い頃読んだヘシオドス『神統記』(廣川洋一訳)の世界に実際に来れたのだから!


Diktaion Antron


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