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【精神科はどんなときに受診するの?】

精神科の受診をためらう人からは、次の2点が気がかりという話を伺います。

話をしっかりきいてもらいたい
精神科薬を飲むのがこわい

今回は、精神科を受診するタイミングと、精神科受診時の不安の減らし方を考えてみたいと思います。


まずは、メンタルヘルス不調で医療機関を受診するときの目安から

自分でコントロールが難しいほどの状態

こういうとき、医療機関の出番になります。
メンタルヘルスの不調は、眠れない、食べる気が起こらない、気持ちが落ち込む、食べ過ぎてしまうなど、様々な体調の変化を起こします。
自分ではいつも通りにしようと思っていても眠れないとか、頑張っているつもりでもやる気が起こらないなど、自分のコントロールが及ばなくなるとき、医療の力が役に立つことがあります。

その体調不良の判断は自分の主観でも良いのですが、自分ではもう少しやれるだろうと思っていても人から見ると「がんばりすぎ」と見えることも珍しくないので、人の他己評価も参考になります。
メンタルヘルス不調であるか否かの境目は、血圧のように明確な指標が無いんですね。ですので、自分だけではなく、人に相談しながら考えるのが有効です。


お医者さんにかかるときの不安の対応方法
1)話をしっかりきいてもらいたいとき

医療制度上、医師が何十分も話を聞くことは難しいのが現状です。
一方、医師が対応できない分の話に耳を傾け、じっくりと話を聞くことができるのが、医師以外の専門職。
心理士や、精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)が常駐している精神科を探すのも有効ですね。

心理士は、心理検査などを用いながらその人とじっくり向き合います。
ソーシャルワーカーは本人と向き合うことに加えて、周囲の人や社会制度などの協力を得ながら今後の過ごし方を一緒に考えます。以前のnoteでもお話ししているのでご参照くださいませ^^


お医者さんにかかるときの不安の対応方法
2)精神科薬を飲むのがこわいとき

風邪薬のように、使い慣れないものですし、巷でいろいろな噂が流れるのでこわくなってしまうんですよね。
分からないからこそ、医師の話をよく聞くことが大切です。
「医師はあんま信用できない」などの理由でインターネットから情報を拾おうとする人もいますが、やはり一番身近な協力者になる医師から情報を仕入れ、使い方を守ると大きな問題は起こりにくいものです。

不安や疑問が尽きないときは、前述のような医師以外の専門職と不安を分かち合えると、納得できることもあると思います。
一度受診をしてみて、不安に向き合ってくれそうな医療機関かどうかということを見極めても良いですね。


何でもかんでも医療に繋げるという対応は得策ではないと思いますが、薬は全く必要が無いという考えも極端だと思います。
周囲の人に相談しながら、真ん中の案を探すことができると良いですね。

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