EVERYTHING FLOWS #91 by illustrator はるやまひろし

「チルでナードなリズムやサウンドに包まれてゆく。」

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2023.3.10（FRI）ARTIST：CUCO
ALBUM『PARA MI』

CUCO（クーコ）
1998年生まれ、LAを拠点に活動している。カリフォルニア州ホーソーン出身のメキシコをルーツに持つアメリカのシンガーソングライター。ベッドルームポップ・アーティスト。本名はオマール・バノス。「Para Mi」は2018年発表のデビューアルバム。2022年セカンドアルバム「Fantasy Gateway」を発表。

歌声やラップから伝わる人懐こいキャラクターやメロディがナイス。溢れるチルでナードなリズムやサウンドに包まれてゆく。

🎧 Hydrocodone

マルチ・インストゥルメンタリストでもある彼が彼が部屋で多くの楽器を演奏して作成されている。最近では、こういったアーティスト達のこと「ベッドルームポップ」と言うらしい。

昔から、自宅や部屋の中で D.I.Y. で完結させるアーティストはいたけど、私が馴染み深いとこでいうと以前は「宅録アーティスト」と言っていたな。ベッドルールポップとは上手く言ったものだなと思う。

🎧 Keeping Tabs（feat. Suscat0）

CUCO の音楽は音楽から人柄とかキャラクターのみたいなものがよく伝わってくる。ポップでフックがありながら押され過ぎずでいいんだよね。曲の進行やジャンルの越境の仕方もスムーズで、かなりのバランス感覚の持ち主。ロウファイである点が違うけど、メロウでウェルメイドな日本の J-POP やシティポップに通じるところあって親しみやすい。

🎧 Best Friend

ヒップホップ感のある「YO !」といった感じのポートレイトが描かれたジャケット。いいアートワークだけど、CUCO やこのアルバムのキャラクターは伝えてないような気がするような笑。

・・・でも、よくよく考えてみると、彼の親しみやすさやセンスの良さにプラスしてもう少しアグレッシブな CUCO を想像すると、それは楽しみだね。

🎧 Forevermore

この曲はアルバム未収録。CUCO は多作なアーティストでアルバム以外にも見逃せない曲が沢山ある。この曲はメロディメイカーとしての面が発揮された一曲。ナイスなメロディがあってこその一段とスロウなテンポが素晴らしい。そんなテンポをそのまま可視化したようなユーモラスなビデオも最高。

次回もお楽しみに！

絵を描くことを音楽で言う『レコーディング』と称するイラストレーター・はるやまひろしによる、日々のドローイングイラストの記録（REC）を毎週紹介していきます。ライブハウスに貼りだされているチラシのようなイメージで、音楽やバンド、あらゆるサウンドからインスパイアされた、妄想爆発のアートワークが日々描かれていきます。音楽への愛が溢れるテキストと合わせてお楽しみください。

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はるやまひろし
静岡県生まれ、千葉県育ち。 好きな音楽のアートワークと Tシャツに憧れてイラストレーターの活動をはじめる。シンガーソングライター気分で絵を日々レコーディング中。
https://www.instagram.com/hiroshi_haruyama

連載『EVERYTHING FLOWS』by はるやまひろし｜パークギャラリーに居るひと。｜note