スキマ的風景 vol.4 by NATUMI
川を挟んで見つめ合う犬。
うちの犬は子犬の頃から他の犬が大好きです。
子犬の頃は夢中で走って近くへ行こうとしていたのですが、
大人になり自然と我慢をするようになってきました。
震えながら走っていきたい気持ちをこらえている姿は健気です。
犬は古代から人間と暮らしながら進化してきた結果、
生まれつき自分をコントロールをできる性質を持っているそうです。
もちろんおやつをねだったり、散歩を拒否したり、
行きたい方向へリードを引っ張ったりもしますが、
ふとした瞬間にそういった性質が現れます。
例えば、子犬の頃からそこまで教えてもいないのに「マテ」ができました。
今でもご飯の時、「マテ」と言わなくても「ヨシ」を待っています。
小さな体で自分をコントロールしている姿は「切ない」し、
本人には申し訳ないですが「おかしさ」もあります。
そんな犬たちは、立ち話中の飼い主の足もと、カフェのテーブルの下、店先など様々な場所で待たされ、
「スキマ的景色」を作り出してくれています。
今回の個展では犬の「スキマ的景色」を描いた作品もたくさんありますので、
会場で想像しながら観ていただけたら嬉しいです!
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