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COLLECTIVE レビュー #26 リリー『Good day』(和歌山県)

毎年、こうしてレビューを書きながら、ZINE とは何か、というのをすごく考えてる。僕だけじゃなく、参加者も含めて意見の交換を行なっているうちに、だんだんと、ZINE とはどうあるべきかという研究は進み、見えてきた気もする。

その中で、実際、昨日、「こういう ZINE を作りたい」と思い立って、ZINE を作ってみた。テーマを1つ決めて、PC に保管していたたくさんの写真の中なからパッとテーマに合うものを引っ張り出して、デスクトップ上でレイアウトして印刷して折ってホチキスで留めた。かかったのは30分~40分くらい。アプリケーションに慣れてて、レーザープリンタと製本用のホチキスを持ってるということを差し引いても、我ながらかんたんにできた。その夜会った友人たちにプレゼントしたら喜んでもらえた。
 
ZINE ってそもそもこのくらいイージーでリラックスしたものだったよなと思い出した。すぐ作るよさもある。
 
COLLECTIVE 2022 ZINE レビュー #26
リリー「Good day」


 
和歌山から届いたのは2018年以来だから4年ぶり。紀伊半島の西側、海と山と川に囲まれながらも熊野古道を有する御坊市から届いた小さな豆 ZINE に、一目惚れした。タイトルは「Good day」、作者はイラストレーターとして活動するリリーさん。何気ない日常から「あぁ、良い日だな」と思えることを絵にしたという1冊は、まるで「御守り」のようで、胸ポケットにしまっておきたい ZINE だなと思っていたら、作者本人も「御守り」のように、その人の1日が「良い日になればいいな」と願いを込めて作ったという。見てくれた人が癒されるような1冊にしたいという思いが紙面から伝わってくる。しかも200円。

マジ御守り。

少しいやーなことがあったり、疲れてる時に胸のポケットやトートバッグ、財布からさっと取り出し、パラパラっと眺めて、戻す。すると胸がなんだか軽くなってる。頭の上に「Good day」の文字が浮かぶ。 


A4 を切って折るだけでつくれる「折本」という製本方法で作られた小さな ZINE 制作は、本人いわく、自分に課した「夏休みの宿題」。COLLECTIVE に参加するために作ってくれたのがうれしい。ゆるゆるとしたイラストもパークの雰囲気におそろしいくらいマッチしていて、冒頭にも言ったように「一目惚れ」した。

誰にも頼まれていないことを、自分に課した宿題感覚で「折本」でサクッと作って送ってきてくれる感じが、ZINE っぽくて、本当にいいなって思う。もちろんリリーさん特有のこのゆるさや、タッチはかんたんには生まれなかったとは思うけれど。

インスタにアップされているイラストや育児漫画も最高にツボでした。

ぜひパークの展示にも参加してほしいです。レビューを通じてラブコール。
 
そして、熊野古道のエネルギーを蓄えた「御守り」として、ぼくも1冊、胸ポケットに潜ませて暮らします。

レビュー by 加藤 淳也


---- 以下 ZINE の詳細とそれぞれの街のこと ----

【 ZINE について 】
良い日とは?何気ない日常から「あぁ、良い日だな」と思えることを絵にしてみました。見てくれた方が癒されたり、良い日になればいいなと願いを込めて作りました。御守りのようになれば嬉しいです。A4 一枚の紙から折本というやり方で作っています。制作に至った経緯は COLLECTIVE 2022 の内容の中に「夏休みの宿題として」とあって、宿題として自分に課す事にしました。

タイトル『Good day』
価格:¥220(税込)
ページ数:8P
サイズ:100*70mm

作家名:リリー(和歌山県)
ゆるゆると絵を描いている私が夏休みの宿題として制作しました。
https://www.instagram.com/hey_ririy

【 街の魅力 】
山と川と海がある。

【 街のオススメ 】
幕末(ラーメン屋)… ラーメンが美味しい。

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