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satsukim 連載 『ひびときめき、きょうてりやき』 〈7〉

空が曇ったり晴れたりしているけど
風が涼しく気持ちがいい日



8時前にぱっと目が覚める。

ぼんやりしながらも急いでテレビをつけて、おかえりモネを観る。
今週は、林業のおじさんたちがよく出てくるので、和歌山の父や、死んだおじいちゃんのことを思い出している。うちは林業と農業の家庭なので。
モネが、"サヤカさん"(下宿先のおばさんのこと)って呼ぶときのイントネーションがすき。

個展が無事に終わって数日が経った。
今日はお昼前に、来月末の個展の打ち合わせだ。
ほっとしたのも束の間、またがんばろう。

このあいだまでの個展 “かがやき” は、こんな状況のなかでも、毎日たくさんの方にお越しいただいて、直接作品を観ていただくことができた。
それがとてもとてもうれしい。

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期間中は、ほぼ毎日吉祥寺に行って、いろんな方とおはなしをしたり、眺めていたりした。
手帳には、きてくれた人の名前しかメモをしていなかったので、おぼえていることを記憶を頼りにすこし書きます。


ちいさな子ども連れのお母さんが、今回特にたくさんみえました。その中のあるご家族が、お絵かきが好きな自分の子どもとこんなふうに絵を描きたい、じゆうに描きたい、と話していたこと。

友人のもうすぐ4歳になる男の子が、たくさん写真を撮ってくれたその視点が面白かったこと。

たくさん差し入れをいただいて、食べ過ぎで太ってきたこと。素敵なお菓子はもちろん、ワインや枇杷や、餃子など。(ビールや餃子はとくによろこんでいただきます、ありがとう)

すんごく久しぶりな大学時代の先輩たちに会えたこと。
みんなげんきそうでうれしかった〜。
そのほかにも、すんごくひさしぶりだったりはじめましての方にもお会いできたのは、こういうきっかけや場所のおかげ。
みんなげんきそうで、安心した〜。

2月の展示に来てくれた方が、その方にとっておおきな出来事を乗り越えてげんきな姿で観にきてくれて、作品を購入してくれたこと。

あやみさんやいけうちさんが、会期が終わる前にほんとうに寂しんでくれたこと。

いちど観に来てくださった方が、最終日にも来てくださってある作品とご縁を感じてくださったこと。

あるおじいさんが、わざわざ裏にいたわたしを呼んでくださって、「正面の大きな花の絵をみたときに、この混沌とした時代に苦しんでいる、がんばっているひとたちに向けての花束のように感じて、じんとしました」と伝えてくれたこと。

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わたしが、心からすくわれているなあと思った。

ありがとうございました。


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今回、展示の DM などお便りを送るときに、“さわやかな初夏をおすごしください” と添えていた。

これは、自分自身が “さわやかな初夏” をこころからすごしたいと願っていて、言い聞かせるようにひとつひとつに添えていたような気がする。

今日はそんなさわやかな1日を、きのうブックオフで見つけた、かろやかな黄色い花柄のワンピース(400円)を着てすごしている。
疲れのせいかできてしまった口内炎が、ちょっと気になるけれど。

すこし休憩したら、ぼちぼち動き出そうか。


たのしい夏になりますように。



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〈あたらしい1日に描き始めたスケッチ〉


satsukim
絵描き、たまにデザインもやります
7月に大阪で個展を開きます

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