青展参加作家さんの紹介 ① 宇納未育さんのこと
悲しいなぁ、苦しいなぁ、の気持ちの青が大きく思い浮かびました。ひとりでどうしようもなくなる心細い時間がテーマです。ー 宇納未育
青展の参加作家さん紹介していきます。
宇納未育さんは、写真で参加してくれています。時間によって、きれいに自然光が入り込む窓の前に一緒に送ってくれた布をカーテンのように垂らし飾っています。ここが一番似合う。キャンバスに貼られた和紙が光をやわらかく吸い込み、そこに重ねて貼られた写真がまるで息をするかのように光を吐き出しています。
モデルとなってる女の子の涙が印象的な作品。『青』を色ではなく感情で捉えてるのだと感じました。ちなみにこのうつくしい作品たちは青展のための撮り下ろしです。うれしいな。
宇納さんは本業もカメラマン。今後は仕事としての商業的な写真だけではなく、作家としても写真を撮っていきたいということで、今回、手を上げてくれました。というより申し込みの返事を待たず、パークまで会いにきてくれました。事前に送ってもらっていた仕事のポートフォリオを見て決めるっていうのは難しいなと思っていたので、会って話さなければ断ってしまっていたかもしれなかったけれど、会ったおかげで写真に対する熱意を深く感じることができて即答しました。会って話すって大事。偉そうだけれど、自分らしいと思える写真が撮れそうなら、ぜひ参加してほしいと伝え、見事に、彼女らしい作品が届いたと思っています。
前後に物語をしっかりと感じることができる映画のような瞬間の切り取り方、コンポジション、ロケーションの見つけ方。カットアップっぽいスナップを撮る写真家が多い中、エモーショナルな組み写真、作り込みにうっとりします。SNS では絶対に伝わらない光と、質感、風が吹き抜けるようなやさしい空気感をぜひこの週末でお見逃しなく。今後の活動にも期待です。
PARK GALLERY 加藤 淳也
宇納未育
映像、写真のカメラマンとして活動。
https://www.instagram.com/unmk36
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