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satsukim 連載 『ひびときめき、きょうてりやき』 〈30〉

2021.12.11
土曜日

朝のろのろと起きて外の森をみると、紅葉が少しずつ落ちてきている。
いよいよ冬がきたなあと思う。
そういえば最近、りすの声が聞こえないけれどみんな元気にしているだろうか。

ここ数週間のばたばたが、心にも身体にもきているみたいで、なんとなくぼんやりしてしまうので、ゆっくりすることにする。
元々あった予定も、キャンセルさせていただいた。申し訳ない。
気持ちを少しずつ、来年の個展に向けていきたいのだけれど、疲れていると感覚がぼんやーり散漫としてしまう。
しばらく、毛布にくるまってだらだらしたい。
もしくはバカンスに行きたい。

午前中は、いぬの散歩に出たり、クリスマスカードの発送の準備をしたりする。
音楽を流しながらするこういう作業は、結構すき。
北海道から九州まで、いろんなところに住む方からのご注文なので、今もう雪が積もってるのかなあとか、何を食べるんだろうなあって想像しながらひとつひとつお包みする。

午後はうめちゃんちに行って、一緒にミスチのクリスマスのを食べた。すごく美味しかった。
帰りは歩くのがすき、うめちゃんは丘の上のほうに住んでいるので夕方天気がいいと富士山が見えたりする。陽が暮れていく中、空気も澄んでいて気持ちが良かった。



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2021.12.14
火曜日

9時ごろ起きてきて、いつものようにいぬのご飯をやり、自分のコーヒー(インスタントのドリップ)を淹れる。ドトールのやつ。
急に、荷物が届いた。名古屋のKISOさんから!半年前くらいに初めてクラウドファウンディングした、そのお返しみたい。
美味しそうな数種類のパンと、シンプルなエコバッグと、珈琲豆。うれしい。
しばらく朝ごはんをほとんど食べない日々を過ごしていたのだけれど、これを機にまた少し食べようかな。


お仕事の絵を納品したりして一息ついたところで、ふと思い立って作業部屋の掃除をはじめる。作業部屋がここのところずっととっちらかっていたので。そしてそれがずっと気になっていたので。
そしてそして、ずーっと後回しにしていた作業台をつくることにした。
車を借りてホームセンターへ向かう。何から何まで自分でやるのは初めてのことだったから少しどきどきした。
板をカットしてもらうとき、担当のおじさんに「サブロク板のカットをお願いしたいんですが」と伝えると、「女性でサブロク板なんていう子は珍しいね。尺寸で話をする人は今はほとんどいないよ。」と、すこし嬉しそうに作業してくださった。前勤めていたテレビの仕事はいまだにほとんどが尺寸の世界なので、染みついていたんだなあと実感。

切ってもらった板を車まで運んで帰宅、ウマ(台の脚になるようなもの)がなかったのでそれだけ通販で買うことにした。
届くのがたのしみだ。

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2021.12.16
木曜日

今日もぼんやりしながら起きてくる。
朝がどうしても起きられない日々が続いてる。
ぼーっとしていたら、火曜に注文した作業台の脚がもうとどいた!
嬉しくて目が覚めたので、さっそく片付けつつ作業台をつくる。
作るといっても、ウマを組み立てて板を乗せるだけなのですぐできた。うれしい!



つくりながら、昨日のパークの女子会(あねさん、たろちゃん、めぐみさんと森の会)で、たろちゃんが言ってくれた言葉を思い出していた。
内容はひみつだけれど、すごくうれしいこと。
この一年、自分がどう見えているかとかまったく考えずに、無我夢中で駆け抜けてきた感じがするけれど、がんばってきてよかったなあと思った。
そして、そうやって見てくれたり率直に伝えてくれる仲間がいるのはうれしいことだ。

12月の前半、とくに心と身体がもやもやと落ち着かないようなかんじがつづいていて、これはよくないなあ〜と思っていたけれど、少しずつ養生もしながら、仲間たちや犬に支えてもらいながら、元気になってきている気がするぞ。

夕方、すこし散歩に外に出たら、もうすぐ満月になりそうな月が山のむこうに出ていた。
空気がつめたく澄んで、うっすらと冬の匂いがする感じと、イヤフォンから聴こえてくる音楽と、その風景が、どこをとっても完璧な夕方だった。


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2021.12.18
土曜日

朝、布団から見える森がどんどん、木の枝だらけの冬らしい印象になってきました。
鳥やリスが歩いてカタカタと音がする。

明日のハルバル材木座のイベントに向けて梱包作業をしたり、オンラインで販売したカレンダーの梱包をしたりする。
作業部屋は寒いけれど、冬の空気はすき。

夕方、車を借りて搬入をする。
久しぶりに自分で作品を設営した(7月の大阪での個展ぶりでした)。
もともと、ハルバル材木座の伊藤さん(元職場の上司)のおうちだったところだから、アットホームで落ち着く感じも作品やわたしのやりたい見せ方に合っている気がする。
マルシェのようなイベントに参加するのはすごーく久しぶりなので、どんなお客さんが来るのかもまったくわからないし、とってもわくわくしています。
他の出展者さんの作品がとても素敵で、なんだかいろいろ持ち帰ってしまいそうだなぁ。

わたしは鎌倉という場所自体に、ちゃんと足をつけて制作したいという気持ちがつよかったし、そこに居る人の顔が見たいと思っていたので、こういうイベントに呼んでもらえることは本当にありがたいです。あー、たのしみだ!
明日は早いので、早く寝なくては。

satsukim
イラストレーター
http://www.satsukim.com

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