モリスン「PLAY GIRL」

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大阪在住のイラストレーター・モリスンによる ZINE『PLAY GIRL』は、海外の雑誌のような作りのアートワーク集。

作者のあふれんばかりの『好き』が細部に詰まっているけれど、よくある日常のモチーフにしたイラストレーションとはまったく違う。日本じゃない(もちろん大阪でもない)、地球でもない、どこかの惑星でもない世界。GIRL と言いながらも、登場人物は男でも女でもない、日本人でもない、アジアンでも欧米人でもない宇宙人でもない誰か。けれど知らない世界ではないように思えるから不思議。もしかしたら本人なのかなと思ってしまうくらいのリアリティ(きっと違うはずなのに)。多分、デフォルメされたスタイルの中に、どこかしつこいくらいリアルな描写が潜んでいるのかと思う。それを探しながら見るのも楽しい。

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性的な表現をしているイラストって『嘘』と『あざとさ』が鼻につくんだけれど、モリスンさんのは全く気にならない。そういうのって大事。意外とこのくらいの感じなんだよな。我々わ。

ポップでキュートなんだけれど、どこか繊細で、ぽっかり穴が空いてしまったかのような感じ。

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サーチライト・ピクチャーズの映画やホックニーが好きな人とかはツボだと思います。サイズ感も大きめで、表紙が素敵すぎるので部屋にインテリアとしても飾っておけるかなと思います。僕ならそうする。

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サイズ:21cm × 29.8cm
ページ数:24P

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アーティスト紹介:モリスン / Morisun
大阪のイラストレーター。
ヴィヴィットなカラーと、人物に視点を置いたストーリー性のあるイラストが印象的。

https://www.instagram.com/mrsn_2

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