boa viagem #005 『郷に入れば郷に従え』by 写真家・新多正典
レシーフェ到着。
これを書いてるのが着いて3日めで、とにかくしばらく眠かった。
やはり日本人がブラジル行きを忌避する理由として移動に2日かかるのは十分しんどい要素だなと思う。
——-
今回は気分を変えたくて新しい家を借りたけど、直前にお願いして出たとこ勝負になった結果、なかなかひどい物件になってしまった…。
断水はもちろんするし、スコールの後雨漏りはする、その後シャワーを使ってたらノズルが外れて制御不能で水が滝になったり…と。
こうやって冷静に書けてるのも初日の自分からちょっとずつ内面が変化してるんだろうと思う。
ファベーラ(スラム街)の写真を撮りたければ、その中で生活するのが必要条件。
だけど、世界的に生活水準の高い日本人にとってこれだけ住環境が変わるのは相当なストレスで、僕自身行く前に正体の分からない憂鬱を抱えてたのはこれが理由だったんだなと自己分析しています。
初日に雨漏りしてたら発狂してたかも、なんですが、今は「しょうがないよね」に切り替え出している。
ちょっとずつこっちの暮らしにカスタマイズされ出してる段階。
日本的な自分とファベーラ順応の自分とがせめぎ合ってる中途半端な状態のときがきっと一番しんどいのかもしれない。
雨漏りしてしんどいわあ、とメールしたら「リラックスして、経験の一部として捉えて」という友人の返信がありました。
2週間はすぐに終わっていく、そう割り切り出しています。
つづく。
着いて早々に始まった全体練習会の様子
↓
🙋♂️ 記事がおもしろかったらぜひサポート機能を。お気に入りの雑誌や漫画を買う感覚で、100円から作者へ寄付することができます 💁♀️