【 レビューあり 】 尚味 『SOMEDAY』 鹿児島県
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【 レビューあり 】 尚味 『SOMEDAY』 鹿児島県

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ZINE REVIEW by 加藤 淳也(PARK GALLERY)

COLLECTIVE を開催するようになってからの8月はとにかく早い。子どもの頃の夏休みみたいなスピードで時間が過ぎていく(宿題も山積み)。もちろんこの期間、旅行に行くことはできなかったけれど、全国各地から届く<手紙>のような ZINE たちのおかげで、旅をした気分にもなれた。

北は北海道、南は鹿児島。海外はカナダのバンクーバーからも届いた。どこにいても、同じ夏の空の下で、眠って起きて、歯を磨いて、ごはんを食べて、仕事したり、泣いたり笑ったり、そして時々 ZINE を作ったりしている72組の集合体。

“いつか” 本当は一人ひとりに会いに行って「ありがとう」と行ってまわりたいけれど、なかなかそうもいかないから、その土地土地の夏を想像して楽しむのだ。

例えば『奄美大島』の夏はどんな夏だろう。そこにはどんな暮らしがあって、どんな人たちがいるのだろう。365日のだいたいがくもりか雨だと聞く。雨上がりの晴れた空はさぞきれいだろうな。と、大阪から奄美大島に移住し、フリーランスのイラストレーターとして活動する尚味(Naomi)さんから届いた ZINE『SOMEDAY』や奄美についてのアンケートへの回答を眺めながら、そんな風に思いを馳せる。

尚味さんのオススメはカレーカフェ『NOMAD』、キャンプ場『KOYA』、ご自身がご主人と営むアウトドア&アパレルショップ『GUNACRIB』 etc…。豊かな自然と、あたたかい人々。いろいろなパワーに溢れる島『奄美』に行ったら、必ず訪れたい場所になった(みんなもメモメモ)。

そんな奄美に暮らす尚味さんが「仕事で描くイラストではなく」、「何も考えずに頭の中の妄想と現実をアウトプットしたい」と言って生まれたのが ZINE『SOMEDAY』。

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COLLECTIVE の会場では、某夢の国のあのネズミを描いた(であろう)インパクトの強い表紙が誰の目にも飛び込んでくる。トレーシングペーパーで表紙1枚覆っても、隠せない狂気。扉を開ければすぐにアミューズメントパーク感覚で尚味ワールドに突入できる。

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巨大なソフトクリームやパフェ、町中(尚味さんの脳内)を飛び交う重い鉄球、そして謎の外国人たちのポートレート。ありそうでなさそうな、ギリギリの世界が、リソグラフで刷られたピンクとブルーで鮮やかに構成されている。

その中でも印象的な居酒屋のシーンは実際の体験から。新喜劇さながらの危ないお兄さんとの絡みから滲み出るルーツオブ大阪感。

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まるで大阪のディープファンクと奄美大島の緩やかなソウルが混じり合ったレア・グルーヴといったコミック ZINE 。イラストのスキルもさながら、全体に漂うグルーヴ感を感じてほしい。ビートとメロディ。お気に入りのレコード感覚で持っておきたい1冊だ。

おまけでついてくるステッカーはさっそくPCに貼った。

いつか(SOMEDAY)、原画を見てみたい。

本当に知り合えてよかったと思えるイラストレーターさんです。奄美からご応募ありがとうございます。


---- 以下 ZINE の詳細と奄美のこと ----


【 ZINE について 】

日々目的があって描くことばかりだなとふと思い、何も考えずに頭の中の妄想と現実をアウトプットしてみました。ありそうでなさそうでありそうなワンシーンをゆるくイラストにしてみました。居酒屋のイラストは実際に私が経験した一コマで、危うく怖そうなお兄さんとゴチンっとなり新喜劇のような展開になりかけたのを思い出したものです。

価格:¥880(税込)
ページ数:20P
サイズ:105 × 148mm


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作家名:尚味(鹿児島県奄美市)

大阪出身、奄美大島在住。
似顔絵や日々の何気ないことを描くのが好きです。
妄想とビールとお笑いが好きな二児のお母ちゃんしてます。

https://www.instagram.com/naomi_illust

【 街の魅力 】
豊たな自然と温かい人々。いろんなパワーに溢れる島です。
【 街のオススメ 】

① NOMAD(カレーカフェ)... 旅人やミュージシャンなど、色んな人や情報が集まります。店主のおしゃべりがとっても面白くスパイス香る人気店です。

② GUNACRIB(アウトドア&アパレルショップ)... 私が主人と営んでいます。伝統工芸の泥染を使用したオリジナルアパレルが魅力的です。

③ KOYA (キャンプ場アンドライブスペース)... さまざまなアーティストのライブや美味しい料理、キャンプが楽しめます。少し高台にあるので景色も最高です。
【 同じ街で活動する人 】
・森拓斗(ミュージシャン)
・原ハブ屋(マンガ・イラストレーター)
・A STRIKE STORE 五味大介(タイヤチューブを使用したクラフト作家)


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