#08 写真家 星野佑奈 さんに聞いてみた
ぼくらが暮らす世界には様々なジャンルの、たくさんのアーティスト・クリエイターがいて、アートな視点で世界を眺めさえすれば、たくさんの ＜作品＞ に囲まれていることに気づけます。
例えば、お酒を飲んだ帰り道だって二日酔いで迎えた朝だって、いつもの景色と違って見えたりする。誰かにとってゴミかもしれない空き瓶も、誰かにとってはアートだったりする。多少の違和感や変化、ぬくもりを楽しもうとする気持ちの中に『アート性』があるのかもしれない。そしてそれは優しさや思いやりにつながるかもしれない。
今回は、先日 PARK GALLERY で開催された『表現と概念』での記憶が新しい写真家の星野佑奈さんに『暮らしとアート』について、お話を伺いました。
撮りたいと思った時に直感でシャッターを切ることを大事にしている星野さん。そんな星野さんの身の回りにある大切に飾っているものも、直感の出会いの品で溢れていました。
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｟ 暮らしTOアート #08 ｠
写真家 星野佑奈 さんに聞いてみた
My favorite at the front door
*写真中央右の作品
作家名：林田真季さん
サイズ：148.5 × 105 mm
値段：3000円くらい
購入した場所：LYURO（東京都）
文藝誌『園』で初めて林田さんの写真を見た時に「なんじゃこりゃ！めっちゃ素敵！」と衝撃を受けました。その後、日本の田舎の風景を外国のように映しているシリーズ作品の個展が開催されました。これはその展示作品の一つで、私の大好きな青森県八戸市の風景です。すごく素敵だなと思ったのと、青森が大好きなので購入しました。 ー 星野佑奈
*写真中央のお酒の空き瓶
作品名：「真鶴岬の歌」300ml
価格：490円 + 税
購入した場所：草柳商店（神奈川県）
神奈川県真鶴町にある『草柳商店』という酒屋さんで角打をしていたら、友人でもあるイラストレーターの山田将志さんがラベルの絵を書かれているお酒を発見。山田さんの描く絵がとても好きなので、その後飲み切れなかったお酒の飲み残しを持ち帰って、そのままその空き瓶を飾ることにしました。ー 星野佑奈
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My favorite in the room
ラックの一角にたくさんのお気に入りを。
・『メリーチョコレート』の空き箱
・宮城県の『石巻こけし』
・香川県豊島にあるゲストハウス『mamma』のヒノキの入浴木
・大好きな山崎製パンの車のおもちゃ
・父の幼少期の写真
パーク加藤：こうしてみると化粧品なんかもアート作品に思えてきてしまうから不思議。すみっこに隠れたノッポン（東京タワーのゆるキャラ）ももはや日本を代表するアートだね。『自分が選んだ』という愛情がそう感じさせるんだと思う。
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Point
置物も多いですが、壁には白いマスキングテープで貼るのがお気に入り。
パークいのうえ：マスキングテープって何色でもいいというわけじゃあないんですよね〜。わかります！ 白いマステは上品さが増しますね。知らなかった。色付きのテープしか持ってなかったので白もひとつ常備しておこう！
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Message
暮らしにアートがあるのはどうですか？
部屋においてる物は、旅先で出会ったかわいいなと思ったもの、好きなものをランダムに置いています。玄関には、『檜原村（ひのはらむら）』の一輪挿しだったり、逗子で拾った貝殻など。生活に溶け込んでしまってるけどふと見た時になんだかやわらかい気持ちになります。豊かになるということかもしれません。ー 星野佑奈
パーク加藤：星野さんのコメントから、その制作物がアートであるかどうか、作者がアーティストか、アートと思って作ってるか、よりも、手にした人がそれを好きと思えて愛着が持てるのか、という方がよっぽど重要なんじゃないかって思いました。パークがアートを売る場所と大きな声で言ってないのって、愛着の沸くものに出会って欲しいってのが根っこにあるからだって気づきました。
パークいのうえ：普段から気になる場所や土地には積極的に足を運ぶと聞いていて、こうやってお気に入りのものの量を見るとたくさんの出会いで溢れているのが伝わってきました！様々な形のものをアート目線に変換したり、生活を豊かに感じられるのって、星野さん自身の魅力も感じられて、なんだか私自身も癒されました。
コロナが落ちついたら、また旅先でのはなしを別の形でも紹介してもらいたいです！楽しみにしています。
この度はご協力ありがとうございました。
※ 新型コロナウイルスの感染防止のため、オンラインにて取材をさせていただきました。
星野佑奈
写真家活動を行っています。散歩が好きです。
https://www.instagram.com/g_b_lastplanet
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