satsukim 連載 『ひびときめき、きょうてりやき』 〈14〉

ここ最近、ずっと雨が降り続いている。
いま、和歌山にいます。
鎌倉はとっても涼しい日々が続いていたらしい。
こちらは、むしむしと暑い。
みなさんがお住まいのところは、大丈夫でしょうか。


わたしといえば、毎朝とにかく身体がおもーくて、気圧の低さを感じている。
お盆ですこし気持ちもゆるんでいるということもあるのだろうけれど。

今回も、和歌山ではずっと家でいぬと遊ぶか、仕事するか、映画を観るか、の日々だ。
おじいちゃんおばあちゃんはどちらももう亡くなっているので、お墓参りやお仏壇に手を合わせるお盆。
鎌倉の家にもかんたんな仏壇をつくってあるから、あんまり特別なかんじもしない。


家では、前にチヂタムのふたりと打ち合わせをしたものを、すこしずつかたちにしていく。
なんとなく頭の中にあったふわふわしたものを、ひとつずつ、確実にかたちにしていく作業は毎回おもしろいし、頭の中にあったものより良いものになってきたときは、よし！と思う。
これは、展示などの個人の作品制作のときにはあまりないこと（みんなどうなんやろ）。
じぶんの作品制作のときって、これだ！みたいなのが毎回ほとんどなくて、気持ち的に地に足つかない状態でいることが多いから不安だし自信がないんだろうな。
仕事としての絵は、それに比べてだれかと対話しながらすこしずつ詰めていく作業があるから、良いも悪いもなんとなく自分のなかで掴んで進めるので、たのしい。
その分しんどいけど。

今回も、３枚絵を描いた。
うー、はやくお披露目したいきもち。

あと、Hitohana さんでまた一期ご一緒させていただけることになったので、早速秋の花を描きはじめる。
花の葉の生え方とか花びらのつき方とか、なんとなくルールがあることは、大学浪人をしていたときに散々描写で習ったことだったけれど、あれから10年近く経ったいま、あらためて向き合って観察してみると、どれもおもしろくてとても勉強になる。
すっごいむずかしいのもあって結構描くのに時間がかかるので、一枚一枚集中して気づくと夕方。

今年のお盆も、夏らしいことは特にできずに終わったなあ。



おじいちゃんおばあちゃんちで、ごろごろ高校野球を観たり、バーベキューしたり、花火したり、畑のスイカを食べたりした夏を思い出しながら。

ひさしぶりにおじいちゃんおばあちゃんちに一泊だけした。縁側からみえる景色がすきだったなあ。

あ、家の中でかんたんな焼肉はいただきました。
あと、今年ひさしぶりに暑中見舞いのようなものを書くことができました。
年賀状もひさしぶりに書きたいと思っている（もうしばらく、年末年始忙しくてそれどころではなかったので）。

行きの飛行機から見えた紀南のやまなみがよかったので、載せておきます。

satsukim
絵描き/イラストレーター

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