boa viagem #019 最終回 『帰国』by 写真家・新多正典
まもなくJALに乗り込もうとするとき、
「オイ、これから一緒にオリンダ行こう!」とメールが来て声を出して笑った。
物理的には丸2日の距離だけど、全然遠くにいる気がしない。
昨年は、「会場にワクチンを常備してるから」なんてメールを受けたりしたけど、コロナのことなんて日本以上に吹っ飛んでいた。
日本人もすぐ忘れるけど、この人たちも凄い。
4年のブランクで受け入れてもらえるだろうか、なんて心配したけど、4年空いた気がしなかった。
途中パークの加藤さんにインタビューされる形で答えたこと。
アフリカやアジア圏じゃなぜダメなのか?
文化や伝統は世界中にある。もちろん日本国内にも。
もちろんそういう場に縁あってトライしてみたい気持ちもある。
だけどその後続くかは、僕がその文化に魅了され感動するかどうかで決まる。
ブラジルの、レシーフェの、マラカトゥには出会ってしまった、と思っている。
好きかどうかとかじゃなく、出会ってしまった、というのは発作症状を引き起こす。
会いたいから行く、じゃなく、
行かないとどうしようもない。
今年行った動機はこんな感じ。
やりたいことや夢中になることがあることはどうやら恵まれているらしい。
たいがいの日本人はどうもそうじゃないらしい。
確かに大学4年の就活のとき、面接官に向かって、僕、何がやりたいのが分からないんですって、答えてたなあ。
年末年始は、この2週間の時間を捻出するために吐きそうなくらいヘトヘトになっていた。
けど、そういうしんどさは不幸じゃないよね、と思う。
終わり。
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