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【 レビューあり 】 KAMI 『しろくまのおうち時間。』 長崎県

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ZINE REVIEW by いのうえ あかね(PARK GALLERY)

COLLECTIVE 2021 の巡回展が、先日からスタートしました。
エントリーされた81冊のすべての ZINE が九州は佐賀県に並んでいます。
県を超えて、またたくさんの人の手に届くといいな。



巡回展の詳細はこちらから 👇


引き続き、ZINE レビューも合わせて楽しんでもらえたら嬉しいです。



今回紹介するのは、佐賀県のお隣、長崎県を拠点に作家活動をしている、切り絵作家の KAMI さんによる ZINE『しろくまのおうち時間。』。



ちなみに KAMI さんは、PARK GALLERY のオンラインマガジンにて『47 paper trip』を連載している作家さん。連載では、「47都道府県旅行に行ったら?」をテーマに、その県に行ったら食べたいもの、その県をイメージさせるものを切り絵で表現していくシリーズ。旅行や帰省をしづらい今、KAMI さんのすてきな作品と内容で、どうぞ気分転換を。




話は戻って、
今回届けてくれた ZINE は、KAMI さんによる<しろくま>の切り絵作品と<ちいさな物語>が詰まっている。ここに登場するしろくまは、KAMI さんが昔作っていたしろくまの切り絵をアップデートしたもの。コロナで緊急事態宣言が出た2020年の春。突然自分たちの暮らしがガラッと変わってしまい、自粛生活で実感した良いことも、ずっと見ないふりをしていた問題など、激しい日常の変化や個人的に思ったことを作品に残していきたいと思い立ち、この ZINE は生まれた。コロナ渦でのネガティブな内容も、しろくまのポップさや優しい色合いで柔らかく2020年の出来事を残せていけたらと、KAMI さんの想いがこの1冊には込められている。

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自分自身をしろくまの行動や気持ちに置き換えて物語は表現されている。絵日記のようにお家で過ごした出来事を大切に、けして忘れないように、ちいさな物語は記されていく。



切り絵で作られた『しろくま』には存在はふたつの意味がある。


①体の色が白いクマ

そして、

②かき氷の上にフルーツやあずき、練乳をかけた、鹿児島県発祥の氷菓。



このふたつの『しろくま』を合わせて表現されているた切り絵作品。

KAMI さんのアイデアやセンスには感動。


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キュートなしろくまに癒される。色合いもすてき。細やかな表現や紙の立体感が、印刷となっても伝わってくる。
切り絵が重なったときの影の出し方といい、これは職人技だ。真似できない。


そんな素敵な作品と物語、1ページ1ページ大切に読みたくなる。
きっとこのコロナ渦の中、みんなそれぞれが辛いことも新たな発見もあったかと思う。


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そんな貴重な日々を、しろくまがずっと大切に、忘れずにいてくれるような、私たちにとってもかけがえのない1冊になると思った。



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Review by いのうえあかね(PARK GALLERY)


【 ZINE について 】

2020年の春。突如始まった自粛生活。1年経った今は、当たり前の日常になりつつあるけど、自粛生活が始まったことによって生活スタイルが変わったり、新しい文化が生まれたりと変化がありました。その暮らしの変化や個人的に思ったことをを記録に残したくて、昨年instagramに載せた作品たちをこのZINEにまとめました。しろくまと一緒に、2020年のおうち時間を振り返りませんか?

価格:¥900(税込)
ページ数:16P
サイズ: 130 × 130mm


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作家名:KAMI(長崎県島原市)

熊本県出身長崎在住の切り絵作家。2021年7月からPARK GALLERY のオンラインマガジン「PARK GALLARYに居るひと」にて連載『47paper trip』をスタート。優しい色合いと半立体的な切り絵が特徴。instagram には、全ての作品を掲載しているので、ご覧いただけると嬉しいです。

https://www.instagram.com/kami_memor_art3 https://twitter.com/kami_memor_art3

【 街の魅力 】
温泉があるところ。自然豊かなところ。
【 街のおすすめ】
① 姫松屋 … 島原名物のお雑煮が食べられることで有名なお店。お出汁はあご出汁と鶏出汁、そして焼き穴子の風味が口いっぱいに広がって最高。
② Apartment … 島原の商店街の中にある古民家カフェ。ここのカレーが美味しかった。入口はとても狭いので探すとき要注意!



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