武田正雄

年配の声楽家・声楽教師。東京音楽大学・大学院、聖徳大学・大学院、京都市立芸術大学大学院…

武田正雄

年配の声楽家・声楽教師。東京音楽大学・大学院、聖徳大学・大学院、京都市立芸術大学大学院、日本声楽家協会各講師。日仏音楽協会=関西フランス音楽コンクール声楽部門、東京国際声楽コンクール審査員。声楽研究団体Mouvement perpétuel主宰。

最近の記事

第53回フランス音楽コンクール声楽部門

★第53回フランス音楽コンクール声楽部門、去る11月11日・12日に、大阪ラ カンパネラhttps://la-campanella.jp/ で行われました。コンクールの結果については、主催のカンセイ・ド・アシヤ文化財団のHPをご覧下さい。 https://kansei-de-ashiya.org/ ★私事ですが、今年は夏終わりに何の自覚もないのに健康問題が起こり、入院加療、その中で思わぬ声のトラブルが起こってその治療も入り10月は全く何もできなくなりました。11月のこのコン

    • 第52回フランス音楽コンクール終了!

      ★恒例カンセイ・ド・アシヤ文化財団主催の第52回フランス音楽コンクールが終了しました。今年は新たに会場を替え、大阪市内のサロン・ラ・カンパネラというところになりました。 ★不肖私自身が第11回の総合第一位をいただいておりまして、審査には、2014年の第44回から関わっておりますが、この数年で参加数が増えまして、今年度は、進行の都合もありましてピアノ部門は15名、声楽部門は20名とエントリー数を限定したのですが、両部門とも9月には上限に達しました。質は量に支えられる面があり

      • 楠勝平『仙丸』(1964)

        武士になりたかったのに成り行きで盗賊の一員になり牢に入れられた少年と、紙漉きの部落で紙買い占めの藩主との争いで戦い 既に牢に入っていた紙漉き職人の対話。 「取られたら取り返しゃいいんだ!」 「(…)それではもしもおまえがこの羽織をほしくなったとする / そのためにいずれか死に勝負が決まる」 「…」 「ところがだ。この羽織が古くなりボロボロで着ることが出来なくなったらどうするのかね」 「…何が言いたいんだ!」 「働く者たちがいるという事じゃ / 誰かが汗を流し誰か

        • 二期会フランス歌曲研究会20周年記念コンサート

          ★3月19日に自身がプロデュース・ナヴィゲートする『ドビュッシーとカプレの歌曲』を終了させ、20日は鍼灸院に行って整体(笑)21日は王子ホールでのこのコンサートでした。 ◎ナヴィゲート 鎌田直純 森朱美 ◇第一部 ロマンスromanceからメロディmélodieへ ◆浅木百合子 : ソプラノ 久保井明子 : ピアノ  グノー / ミニョン   ◆櫻井美和子 : メゾソプラノ 久保井明子 : ピアノ    グノー / おいで、芝生は緑 ヴィアルド / アイ・リュリ

        第53回フランス音楽コンクール声楽部門

          コロナ禍のもとでの試み~ZOOM勉強会・2月17日勉強会、そして3月19日Mouvement perpetuel第11回演奏会

          ★日本人は “真面目に” マスクをし、大勢がいる場所では大人しくしているという点ではヨーロッパの比ではないと思われますが、それでもなかなかコロナ禍は収束の兆しが見えません。4月から新学期ですが、今度の3年生は最初からオンライン、対面になってもずっとマスク着用が義務づけられていて、本当に気の毒です。個人レッスンならともかく授業で接する学生は顔が覚えられなくて困ります(^_^; ★2月17日には昨年行えなかった勉強会を行いました。この数年使ってきた北とぴあカナリアホール、私ども

          コロナ禍のもとでの試み~ZOOM勉強会・2月17日勉強会、そして3月19日Mouvement perpetuel第11回演奏会

          Je vous souhaite vivement et (du fond de mon coeur) une bonne année 2022!!!

          ★昨年3月に始まったコロナ禍は、今年も席巻して、せっかく収まりかかったのに(なぜ収まったかわからないとだけ宣った首相がおりましたが)またじわりじわりと広がりつつあるようです。実際、私の狭い身の回りでも(これは “私の広い交友範囲内でも感染者はいない” と書いていた人を見かけたのでこう書いてみました)、…フランスでも日本でも、気をつけて暮らしている人に限って感染していたりして、いまだに油断できない状況です。 ★ご多分に漏れず私どもも大なり小なり影響を受けておりまして、一昨年末

          Je vous souhaite vivement et (du fond de mon coeur) une bonne année 2022!!!

          コンクールシーズン一段落

          ★国際声楽コンクール東京に続きまして、11月6日・7日第51回日仏音楽協会=関西主催フランス音楽コンクールが兵庫県芦屋市アルカディアグレイスホールで行われました。ピアノ部門と声楽部門に分かれておりますが、声楽部門は、例年10名以下の参加者だったものが昨年は20名となり、始まって以来の規模になりましたが、本年は15名、それでも以前より増えました。また、そのうち予選免除が3名、これは、前年度までに本選に出場された方が再出場の場合予選が免除される制度で、昨年参加された方のうち3名の

          コンクールシーズン一段落

          第1回国際声楽コンクール東京

          ★昨年まで12回、東京国際声楽コンクールとして行われてきたコンクール、今年は主催が変更になり、名称も変わって行われました。私は今年度から東日本の副審査委員長を仰せつかり、東日本准本選、本選の複数の部門を審査いたしました。 ★今年度からグランプリ部門、歌曲部門は大幅に賞金が増額となり、多くの皆さんの参加を期待いたしました。私が担当したのは以下の部門です。 9/13 高校3年生及び卒業生部門 重唱部門東日本准本選  9/28 歌曲部門 新進声楽家部門東日本准本選 9/29 オメ

          第1回国際声楽コンクール東京

          コンクールシーズンでいろいろな歌唱を聴いていますが、人それぞれの語感の違いもあるにせよ、「ヴォリュームはあるように聞こえるが何を言っているか判らない」というのは、おそらく発音以前に発声の問題のように思います。

          コンクールシーズンでいろいろな歌唱を聴いていますが、人それぞれの語感の違いもあるにせよ、「ヴォリュームはあるように聞こえるが何を言っているか判らない」というのは、おそらく発音以前に発声の問題のように思います。

          「響く歌声」が力で押すものではないように、「明快に響く発音発語」というのも力で押すものではありません。

          「響く歌声」が力で押すものではないように、「明快に響く発音発語」というのも力で押すものではありません。

          「ネイティヴにはっきり正確に発音しろと言われてやっていたら喉に来た」「偉い先生の言うとおりやっていたら喉が痛くなった」はいはい、そういう時にお手伝いしますですよ。むしろ、悩んで連絡してくる人は望みがあります。

          「ネイティヴにはっきり正確に発音しろと言われてやっていたら喉に来た」「偉い先生の言うとおりやっていたら喉が痛くなった」はいはい、そういう時にお手伝いしますですよ。むしろ、悩んで連絡してくる人は望みがあります。

          つたない歌は上手になる可能性がありますが、品のない歌、野暮な歌は、どうにもなりません。それで理論武装などして正当化するともう最低(よほど何かあったらしい)

          つたない歌は上手になる可能性がありますが、品のない歌、野暮な歌は、どうにもなりません。それで理論武装などして正当化するともう最低(よほど何かあったらしい)

          自分が歌うステージはその2日後になる予定(笑)<Mouvement perpétuel第11回演奏会

          自分が歌うステージはその2日後になる予定(笑)<Mouvement perpétuel第11回演奏会

          自分が歌うのが終わったら新学期が始まって、あれよあれよと(緊急事態宣言対策などもあり)時間が過ぎます。Mouvement perpétuel 第11回特別演奏会は、Claude DebussyとAndré Capletの歌曲の会を来年3月19日に開催、配信もいたします。

          自分が歌うのが終わったら新学期が始まって、あれよあれよと(緊急事態宣言対策などもあり)時間が過ぎます。Mouvement perpétuel 第11回特別演奏会は、Claude DebussyとAndré Capletの歌曲の会を来年3月19日に開催、配信もいたします。

          いよいよ来週です。

          https://primoart.jp/event/event-67460/ いよいよ来週です。練習を進めるに従って、ドイツとフランスの共通点やら違いやら、時代背景やらが面白く迫ってきます。その辺のお話もしつつ演奏をいたしますので皆様よろしくお願いいたします。配信でしたら無制限です(笑)

          いよいよ来週です。

          最終的には自分の直感(直観)を信じるべき。本質が見えないからこそ一生懸命お勉強しちゃうというのもあります。お勉強をいくら積み上げつないでも生きた音楽にならないことがあります。

          最終的には自分の直感(直観)を信じるべき。本質が見えないからこそ一生懸命お勉強しちゃうというのもあります。お勉強をいくら積み上げつないでも生きた音楽にならないことがあります。