今日もヴェリブで。


パリのヴェリブ

ヴェリブは、Smovengoが運営するパリ市の自転車貸出システム。パリ市内とその周辺に貸自転車ステーションがたくさんあり、好きなステーションでかりて、好きなステーションで返却できる。そのため、往復するには少し遠い場所でも、その日の気分で往路だけ自転車で復路はメトロといった使い方もできる。

価格は普通の自転車であれば1回1ユーロ、電動自転車であれば1回3ユーロ(30分以内)だが、月単位の契約はメトロの定期と比較すればとてもお手ごろ。

ヴェリブを利用するためにはインターネットで登録する必要があったり、パリの車道を自転車で移動することに対して恐怖心があったりで、挑戦するまでに時間がかかってしまった。でも、自転車専用路が整備されているルートなら慣れてしまえば自転車のスピード感が心地よい。

ますます整備される自転車専用路

パリ市内は、自転車専用路がますます整備されている。かつては自動車が占拠していたセーヌ川沿いは、今では自転車のハイウェイのようになっている。信号待ちもあまりない。

ただし、歩行者として横断歩道を渡るときは自転車に要注意。自動車と比べて信号は守らないし歩行者に注意しない自転車が多い。バスティーユ周辺ややリヴォリ通りは特に自転車の交通量が多い気がする。

パリのいたるところで自転車専用路を作るための工事が行われているため、街中の道は美しくない状態ではあるが、このスピード感が自転車の利便性向上に大きく貢献していると日々感じている。

今日もエッフェル塔の前を自転車で疾走

パリ市内を自転車で移動すれば、右手にエッフェル塔、左手にセーヌ川なんてことも日常だし、どこに行っても何かしらのモニュメントの前を通る日常。教科書で習ったあの名建築はいつもそこにあるし、時にはアールヌーボーの建物の前を通りかかり、シャンゼリゼ通りも自転車で通過するには便利。

時期によってはセーヌ川や建物に映える日の出や夕焼けの色がきれいだし、自転車移動にはメトロや車移動にはない、小さな幸せがある。

ヘルメットが必須、ファッションはデニムとショートコートに

自転車移動をするうえで安全のために必要なのがヘルメット。今のところ、ヘルメットの着用は”大人は強く推奨”ということなので、気分でヴェリブを利用するときはヘルメットなしで自転車に乗っているが、基本的にはヘルメットを着用するようにしている。パリに着て間もないころ、通勤時間帯に自転車が車道で転倒する事故を見かけた。道路の状況を見ると、事故はいつ起きてもおかしくないと思う。

自転車に乗るためには、生地の薄いスカートやパンツ、ロングコートは着られない。スカートやロングコートは巻き込まれたら大変だし、デニムほど生地がしっかりしたものでないとすぐに生地が台無しになりそう。服装に気を使うのがやや難点かな…




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