10年ぐらい前からデジタルデータに価値はあった
今日は、「今の20代は子供の頃からNFTに触れていたのかも」と思うことがあったので、そのことについて書いていこうと思います。
最近、よくNFTという言葉を耳にします。NFTとは、「世界でただ一つのオリジナルデータ」という意味です。(僕は専門家ではないので、すごくざっくり言っています。)NFTは今でこそすごく話題になっています。「一番最初のTwitterのデータ」が売れたとか、「スニーカーのデジタルデータ」が人気があるとか。こんなのになんの価値があるんだろうと考えてしまいます。
でも、思い返してみると僕は中学生ぐらいのときから、NFT的な考えに触れていたなぁと思うことがあります。
具体的には、「ハンゲーム」というサイトで触れていました。「ハンゲーム」とは、僕が中学生ぐらいのときに流行ったコミュニティサイトです。
ユーザーはアバターと呼ばれる2頭身ぐらいのキャラクターを分身として使い、他のアバターと交流します。メールのやりとりをしたり、ハンゲーム内のゲームをしたり、サークルに入って活動したり、バーチャル世界で現実の交流みたいなことができます。
そして、この中で特に人気だったのが「アバターの着せ替え要素」です。ユーザーの分身であるアバターは自由に服を設定することができます。そしてその服はバーチャル上のショップで購入することができます。1着は大体200円〜300円ぐらいです。全身を揃えても1000円ぐらいには収まります。
ただ、それ以上の価値があるアイテムも存在していて、中には5000円とか、10000円以上で取引されています。こういうアイテムはガチャと呼ばれるシステムでシークレット扱いされていたり、開設初期に出回って今は手に入らないアイテムだったりします。そうなると、その希少性から極めて高い価格で取引されるのです。
この感じがNFTにすごく似ているなぁと思います。
NFTと違って世界に1つというわけではないのですが、それでもレアアイテムは世界に限られた数しかありません。そうなると、それが欲しい人はどんどんそれを求めるようになり、結果として市場価格は跳ね上がっていくのです。
しかも、アバターは自分の画面で常に見えています。ショップで手に入るようなアイテムばかり身につけているとなんだか見窄らしくみえてしまったり、他人のレアアイテムを羨ましく思ってしまうのです。
話をNFTに戻します。NFTに関するニュースを見ると、「一番最初のTwitterのデータ」とか、「スニーカーのデジタルデータ」とか、そんなものに何の価値があるんだ!?と思ってしまいがちです。でも、よくよく考えてみれば、同じようなことを10年ぐらい前からやっていたんだなぁと思います。
リアルの世界でも、デジタルの世界でも、所有していることに価値を感じるのはそんなに違いがないのかもしれません。NFTが今後どんどん伸びていくというのはごくごく自然な流れなのかもしれないなぁと思います。
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