KOUROS(クーロス)/YVES SAINT LAURENT(イヴ・サンローラン)の香水レビュー
作品について
1980年代、都会はエネルギーに満ちあふれ、男性も女性も強く、エネルギッシュで快楽的でした。
そんな時代に突入した1981年、イヴ・サンローランは古代ギリシャ語で男性の若さ、特に若者がより成熟した男性になる過程を意味する”クーロス”をコンセプトした香りを創作。
ギリシャ彫刻のたくましい裸身の男性彫刻がその象徴です。
1982年には、アメリカフレグランス協会がその年最も優れた香水に影響を与えるFIFI賞を受賞。
香り
アルデハイド、ニガヨモギ、コリアンダー、クローブの刺激的な香りとシベット、ハニーが暖かでアニマリックな香りが融合した斬新なもの。
トップからシベットのアニマルノートが香るもののフゼアの香りを軸とした男性のセンシュアリティを反映したような作品。
なめらかで力強い。それは男性のたくましさを連想させます。
作品プロフィール
メンズ
1981年発売
調香師:Pierre Bourdon
フゼアタイプ
特徴的なノート:レザーノート
香りの構成:
トップノート:アルデハイド、アルモワーズ、コリアンダー、クラリセージ、ベルガモット
ミドルノート:カーネーション、パチュリ、シナモン、イリス、ジャスミン、ベチバー、ゼラニウム
ラストノート:ハニー、レザー、トンカマメ、アンバー、ムスク、シベット、オークモス、バニラ
ブランドについて
創設者イヴ・サンローランは、時代の流れを捉え、常に新しい流れを作ってきた革命的なファッションデザイナー。
彼は「デザイナーの使命は、時代の流れを把握し、これから起こりうることを感じ取り、表現していくこと」だと述べています。
新しいスタイルを確立しモードをの流れを生み出す。
1960年代ブランド設立当時は、イヴと同世代の若い世代の女性が纏うことができる服を作ることを強く望んだそうです。
1964年、ブランド設立から2年後に「Y(イグレック)」という香水を発表しました。
彼にとって香水は「コレクションと同様に、私の考えを香りで表現したい」と述べていたそうです。これまでもエレガントかつ斬新な香りを発表してきました。
世界基準の調香技術、スタイリング技法を学んだ香りのスタイリストが香水をご紹介!一つ一つ香りを分析し、レビューを掲載しています。
本日もご覧くださいましてありがとうございます!
またのお越しをお待ちしております!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?