スタイリストが「癖のない」という言葉は使わない理由
よく「癖のない香りだからおすすめ」とか
癖がないから万人受けするよ!などと耳にすることがあります。
私は「癖のない香り」という言葉は
絶対に使いません。
癖のない=個性のないと捉えてしまうことがあるからです。
その理由として挙げるのは、香りの美学の条件で学びますが、
美しい香りには必ずと言っていいほど「個性」が大切です!
それは目に見えないからこそ存在をアピールするかのように
「個性」というのが重要とされます。
癖のないというのは、なんとなく言いたいことがわかりますが、
スタイリストとしてプロフェッショナルとしてそういった言葉選びはとても気を遣っているつもりです。
話が変わりますが、ワインも香りを言葉で表現するので
有名なソムリエ田崎さんの本でも紹介していました。
「言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力」
この本で学ぶことが多く、とても参考になり、おすすめです。こちらはワインですが、香水も同様です。
「癖がない」という言葉、それは日本的なマイナス思考から表現としても紹介されています。
香りの活動する上では、こういった言葉での表現の仕方もとても難しいのですが、
一つ一つの言葉の意味を理解しながら伝えていきたいなと改めて思いました。
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