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【第0617稿】保守費用を払っているのにホント何にも提案してくんねぇのな。

、っていう他社制作のシステムがあります。
、っていう弊社制作のシステムがあります。
AとBは連携しており、定期的にBからAにデータを送ってAが最新の状態になるようにしています。

通常の動き

ある日、BからCさんの登録情報を削除しました。これは退職ではなく、部署移動の為です。Cさんは今後、Bは使用しなくなるもののAは使用し続けるというのが本来やりたいことです。

ところが、BからCさんの登録情報を削除したところ、CさんはAも使えなくなりました。なんということでしょう。

そこで、Aの保守担当者に事情を説明すると、こういう答えが返って来ました。

「Bで名前を削除したので、Aの方でも使用出来なくなりました」

削除フラグとかいう不気味な存在

はぁ。そうですか。私はこう言いました。

「使用出来るようにするにはどうしたらいいですか?」

Aの保守担当者は言いました。

「このデータを連携しようとしている処理からCさんを外せば大丈夫です」
「それはこちらでも出来る操作ですか?」
「いえ、こちらでしか出来ません」
「運用上今後もこのようなケースがあると思うのですが」
「都度ご連絡頂ければ対応致します」

削除フラグを削除という不思議な日本語

なるほど、面倒だけど運用上あり得ることなので、都度連絡するしかないのか…私はそう思いつつ、その場はそれで収まりました。

数日後。

Bのシステムに新入社員を2名作成し、Aの方に正しく連携されているかを確認したところ、何故かCさんの名前が2つ作成されていることに気付きました。

なんということでしょう

私はAの保守担当者に聞きました。

「Cさんの名前が2つあるんですけど」
「連携を外した都合で2重作成されています。これは仕様です」

なるほど…?

よくわかりません。そもそも、Bに作成したらAにも自動作成されるという仕様であることは知っています。なので今回新入社員をBに作成し、Aにも反映されているかを確認したからです。

ちなみに、Bに作成せずAにだけ作成するということも可能です。Bは使わずAだけ使用するというケースもあるので、もちろんそれも知っています

が、2重作成になるというのは初耳でした。というか何故?

Aの保守担当者の話はかなり端的で、いつも言葉が足りないなぁと思っていました。どうにも納得出来なかった私は色々と調べました。すると分かったことがあります。

Bで削除したCさんは、内部的にはデータが残っていて、「B上では表示されなくなるがAとの連携時にはデータのやり取りをする」という状態でした。

こうではなく…
これが正しい処理らしい

そのため、BからAにデータを連携する際、A側が「Cさんの削除フラグは要らん」と処理をしなければならないらしいのですが、その処理の方法が「新たにCさんの情報を作り、連携先をそっちにする」というものでした。

つまり、Bにいるデータとの連携自体をやめることは出来ないらしい

え、何それ。


こうすることで、CさんはAのシステムを今まで通り使えるようになるのですが、これってつまり「Aのシステムに新たにCさんを登録する」のと何ら変わらないのです。

Cさんは新Cさんに生まれ変わるのです

つまり、元々Cさんが使っていたAの情報を捨てて、新たにAにCさんの情報を登録し、新CさんとしてAを使えばいい、ということになります。

そうすれば、わざわざAの保守担当に連携云々の処理をして頂かなくとも、運用上でカバーできるということでした。


何でそれを提案して来ないの?


こちらが皮肉交じりに、

「え?それってこういうことですか?じゃあわざわざそちらに依頼しなくても、運用でカバー出来る、ってことですか?」

と聞くと、

「そうです」

としか返事が来ないんです。


怒りと呆れと、なんかもう色んな感情が入り乱れて今日は仕事が大変でした。そんなら最初からCさんに「ログインID変わりますけどいいですか?」って確認し(というか「変わります」と宣言し)、Aで新たに登録すれば良かったんですよ。その程度の運用のカバーも出来ないと思われているのか、それともそんなことすら全く思いつかなかったのか

ちなみにこれ、AもBも作成出来る情報に上限があるんですよ。まぁ、数十年くらいは枯渇することが無いと思いますが、万が一に備えてAにもBにも無駄な作成を避けたいんです。だからAに勝手にCさんが出て来て、「なんで?」って思ったんですが。

いずれにしても、言われたことしか出来ない提案もしてこないこいつはホントにダメだなぁ、と思いましたとさ。


あー少しだけすっきりした。


さ、仕事仕事…。


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