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【第0660稿】最強戦2023~骨肉の争い~を視聴しました

なにあのオーラス。


観た?観てないなら今すぐABEMAプレミアムの会員になってすぐ観た方が良いどこの麻雀ドラマだよ、ってくらいのことが起きていたよ。

村上淳が45,500点のトップ目で迎えたオーラス。各家の条件は

鈴木たろう11,700点。

直撃なら3倍満以上、ツモなら3倍満以上。
他家からの出上がりは役満でも届かない。
3倍満の出現率を考えると、実質役満ツモ条件

松ヶ瀬隆弥26,400点。

直撃なら跳満以上、ツモなら倍満以上。
他家からの出上がりは3倍満以上。
逃げるずんたんからの出上がりは難しく、実質倍ツモか役満ツモ条件

勝又健志16,400点。

直撃なら倍満以上、ツモなら3倍満以上。
他家からの出上がりは役満以上。
こちらも実質役満ツモ条件

で、12巡目の各家の手牌。

鈴木たろう、四暗刻聴牌(八萬暗槓)。

6筒は山に1枚、8筒は山に0枚。

同順、松ヶ瀬隆弥、国士無双聴牌。

西は山に2枚。

同順、勝又健志、四暗刻イーシャンテン。

9索は山に0枚、九萬は山に1枚、南は山に0枚。出来ても聴牌まで。

つまり、たろう松ヶ瀬は「」。2枚残っていて出上がりが効く松ヶ瀬の方が絶対的有利の中、次の順…

たろう、ラス牌の6筒をあっさりツモって大逆転優勝


なにこれ。すごすぎん?



決勝のオーラス役満条件なんてのはよく聞く話だけど、その条件を乗り越えてトップを獲るなんて…。

やっぱプロってスゲーわ。


ちなみに鈴木たろうの配牌はこう。

第一打から順に、
6筒ツモ、1索打(6筒トイツ)
4索ツモ、9索打(4索トイツ)
8筒ツモ、1筒打
白ツモ切り
八萬ツモ、伍萬打(八萬アンコ)
八萬ツモ→暗槓→7筒ツモ、5索打
8筒ツモ、四萬打(8筒トイツ)
七萬ツモ切り(新ドラ)
3筒ツモ、5筒打(3筒アンコ)タンヤオイーペーコー聴牌
6索ツモ切り
8索ツモ切り
九萬ツモ切り
4索ツモ、7筒打(4索アンコ・6筒と8筒のシャンポンで聴牌)
6筒ツモ 四暗刻

牌譜とか書けないのでみたまんま書き出しただけだけど、捨て牌を見てそのすごさが分かるよ。

萬子4579 索子135689 筒子157 字牌白

トイツかぶりが1つもない。


つまり、ノーミスで四暗刻をツモったってこと。多分これしか上がり目は無かったと思う。他の牌は先にトイツになったので分からんでもないけど、なんで8筒を残したのか、ってのが良く分からん。まぁ、この辺は深く考えても分からんだろうけど、それにしてもお見事な手順だった。

ちなみに松ヶ瀬の配牌はこう。

役満条件のオーラスに配牌で九種九牌をもらうとか、どんだけ幸運なの?こればかりは技術というより運だろさすがに。

そういや先日のMトーナメントでもオーラスの自身ラスヅモ伍萬をツモって和久津晶を300点差でかわして2着で勝ち抜け、なんてのがあったね。

渾身の1,200、2,200

なんでそこに伍萬があんねん!

って思ったよ。俺和久津晶のファンだから、この時ばかりはガセさんを憎んだね。繊細なる超巨砲、の巨砲の意味が良く分からなかったが、多分これ「豪運」ってことだと思う。

その豪運の使いこなし方が半端なく上手い。それも技術だろうし、多分プロとアマチュアの大きな違いだと思う。偶然を必然に変える男。それが松ヶ瀬隆弥

勝又も惜しかったけどね。

こっちもトイツかぶりは1組しかない

国士無双をやっている松ヶ瀬がいるのに残りのトイツがどれもヤオチュウ牌ってのが残念なチョイスだったんだろうね。まぁ途中までは国士無双との両天秤だったんだろうから、そういう流れになってしまったのは致し方なし。

オーラスに逃げることしか考えていなかった村上淳と、絶対に追いついてやるんだという気概を見せたMリーガーの3人。この辺がMリーガーMリーガー落ちした一般プロとの分水嶺なのかもしれない。

とはいえ、さすがに役満条件で役満が出ることを想定して、それをつぶすために上がりに行く、って考えの方が無理があるか。普通ベタオリするよね。俺だってそうする。この場合、ずんたんよりも他の3人の意地の方が上だった、ってことか。

ずんたんMリーガーとしての仕事はこれでいったん終了かな?
5年間お疲れ様でした。


ここからは村上淳プロ…と言うか、ずんたんに文句を言わせてもらいたい。

まぁ、その。

個人的には、ずんたん「俺は悪くない、俺は下手じゃない」って気持ちは分からなくもないが…なんて言えばいいのかな。

例えば友添敏之プロは俺の見る限り結構なビッグマウスだと思うんだけど、あの人のそれは「自身を明るい未来に導くための宣言」なんだよ。それが成功だろうが失敗だろうがそれをとがめる人はあまりいない

でもずんたんのそれは「言い訳」なんだよね。「運が悪かっただけ」「他では勝ってる」…そんな風に思っているから今回クビを切られたんじゃないか?って思うよ。

Mリーグでなかなか勝てず「もうやだ!」って泣いてたのもさ。「何が悪かったんだろう」と考えるよりも先に「もうやだ」って言葉が出てくるってことは「これ以上やれることはない」って宣言に等しいじゃん。

そこがずんたんの限界点なんだよ。

やれることをやり切ったうえで、それでも運のせいで勝てないってことはさ。もうMリーガーとしてはやっていけないってこと。もちろん総合的なスコアとか、他のサムシングもあるだろうけど、ドリブンズからクビを切られたのはそれ相応の理由がある、ってことだし、それを「運が悪かった」のせいにしている現状ではほかのチームに呼ばれることもないよ。

運を手繰り寄せるために何かしろ(お参りとか?)とは言わない。俺は別にお参りをしたからって運が良くなるとは思っていないので、そういうのはどうでもいいんだけど、何もしないで「運が悪かった」と言い訳をするのもダサいだけ。

そもそも麻雀という競技は運の要素が強いもの。その競技のプロ運を言い訳「本当の俺は強いんだ」って言ったところで、鼻で笑われるだけだよ。「お前、カッコ悪いな」、って。

だからさ。

ずんたんにはまだまだやれることがあるんだよ。それが見つかって、何かを手に入れた時。きっとずんたんはもう一度Mリーグの舞台に戻って来れると思う。


頑張れずんたん。限界突破してNewずんたんになって必ず戻って来いよ。


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