【生徒更新】番外編 本郷に揺れる
ああ、ここが東京か。ああ、ここが本郷か。感嘆に、しかし声が出ない。
道を歩いて、開けた交差点に出る。
先は別世界のようで、夢見た世界であった。空気に溶ける。
惹かれて憑かれたからだに、疲れた足が引かれる。
小さな海の、大きな公園。池をボートが進む。眺めて、淵を鳴らす。
昼の太陽は夏の陽気。並ぶ店々の中に埋もれた。
一つ、ビルの前でとまり、息を吞む。
心が、本郷に揺れる。
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