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【回想】SHOPPE OBJECTとの出会い

こんにちは。
テキスタイルブランドPARANOMAD(パラノマド)の原田美帆です。
このnoteは京都・丹後の小さなテキスタイルファクトリーが挑戦するNYマーケット開拓の航海日記です。コネクションもノウハウもゼロスタート!どんな道のりが待ち受けているのか!?ドキドキハラハラしながら見守ってくださいね。(経験、知見、アドバイスをお持ちの方、コメントやDMを頂けますと励みになります!)

今日は、私がSHOPPE OBJECTを知った経緯などを書きたいと思います。


「面白い展示会があるから、出してみたらいいんじゃない?」


「面白い展示会があるから、出してみたらいいんじゃない?」と師匠の一人である豊島さんから声をかけてもらったのは、2022年9月の頭頃だったと思います。PARANOMADがある与謝野町で同じく織物業をされている豊島さんは、、金属線からオーガニックコットンまで幅広い素材と用途のテキスタイルを作っておられます。本業は建築家で建材やインテリアの展示会にも詳しい豊島さんは、コロナ禍でもオンライン展示会に参加するなど視野を広く活動していました。当時、私は海外の展示会についてリサーチする意識は全くなく、豊島さんの一言にとても驚きました。嬉しい驚きと、自分のリサーチ不足に愕然とする驚きです。

某麻布台ヒルズのブランド 天井を埋め尽くす豊島さんの織物

その時点で締め切りは確か9月13日で、1週間もなかったように思います。SHOPPE OBJECTのウェブサイトを見てみると、これまで知っていた欧米の展示会とは全く違う雰囲気。コンパクトだけど洗練されていて、アメリカらしいカジュアルさを感じる。そんな第一印象を受けました。海外に挑戦するなんて全くイメージしていなかったものの、すぐに応募フォームを開きました。

JETROのブース出展に挑戦!

豊島さんが教えてくれたのはJETRO(日本貿易振興機構)の支援によるジャパンブースでの参加です。応募書類は英語もありますが、基本的には日本語での表記があり、JETROのホームページを参照しながら作成しました。結果、私はこの出展審査に落選しました。これが私に火をつけたんです、、!

まさかすぐに出展できると思っていなかったものの、落選するとやはり悔しい。この年に出展していたブランドは既に有名で、多くのお店に卸しているところも。心の中では「なぜJETROのグループで出るんだ。単独で出てくれたらいいのに」と思わざるを得ませんでした(笑)。ただ、この出展審査はJETROではなく、SHOPPE OBJECT側が行っているとのこと。シンプルに実力不足だったんですね。

当時の出展料についても記録しておきます。最小ブースサイズでセールスアシスタントありの場合、中小企業料金で388,000円。セールスアシスタントなしで291,000円でした。少し大きなサイズになるとセールスアシスタントありで560,000円など、値段が上がっていきます。セールスアシスタントは通訳も兼ねる方です。2024年夏現在では通訳料を1日100,000円くらいと見積もることが一般的なので、3日間で90,000円というのはJETROの補助があるからこその価格です。おそらく自腹で参加する場合の約半分くらいでしょう。


当時の資料

当時の審査書類は、、


出展審査の登録には情報フォームの記入と、海外輸出に欠かせないLINEシートの作成、また自社情報を英語でまとめたものが必要でした。2022年は自分で英訳を頑張りましたが、現在ならChatGPTやDeepLで簡単に翻訳できます。作ったことのない書類を英語で作り、輸出システムを選ぶことにビビり倒していましたが、豊島さんのアドバイスを受けながら少しずつ進めました。

こんな資料や


LINEシートと呼ばれるもの

「よく分からない」「面倒くさい」「間違ったら怖い」など頭や手が止まってしまう要素がたくさん転がっていましたが、この作業を乗り越えてこそ海外展開があるんだと、根性を振り絞って書類作成に向かいました。ルックブックというポートフォリオも作りました。この一連の作業は、落選したものの私の海外への挑戦の第一歩だったと思っています。

ルックブック(一部)

JETROさん 2024年2月はNY NOWへ


ちなみに2024年2月、ニューヨークのSHOPPE OBJECTとNY NOWを訪れた際、JETROのグループ出展はNY NOWで行われていました。出展者の一人から聞いた話では、この出展にはブース料やアシスタント料が一切かからなかったそうです。なんという恵まれた条件でしょう!展示面積は多くなかったものの、費用がかからないのは素晴らしいことです。

この動画はNY NOWの会場の様子です(日本チームのブースは撮影していません)

私とSHOPPE OBJECTの出会い、そして今も追いかけている理由は、、、
「振られたから、追いかけたくなった!」です笑。

今、この展示会に出展することだけが海外展開の唯一の正しい道だとは思いませんが、やはり最初のきっかけとなった展示会なので、できるところまで目指したいと思っています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
SHOPPE OBJECT、ニューヨークのマーケットについて質問、こんな情報が知りたい!リクエストなど気軽にコメントください。

PARANOMAD
原田美帆

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