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「世界戦に挑める」ーW fundがパラレルに継続して投資する理由

友達と遊べるたまり場アプリを運営するパラレルは、シリーズBの調達を完了しており、より多くの人に「パラレル」を使ってもらうためのプロダクト開発を進めています。

様々な投資家の方に出資いただいていますが、今回は、資金調達ラウンドのシリーズA・Bと2度のタイミングで出資参画いただいたW fundの代表パートナーである東さんに、パラレル共同代表の歳原と対談させていただきました。

左からパラレル共同代表の青木、W fund代表パートナー東さん、パラレル共同代表の歳原

なぜパラレルに投資する決断をしたのか、パラレルの何を魅力に感じているのかなど、様々な角度からお話いただきました。

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会った瞬間「いーじゃん!」と言ってくれた

歳原:次回調達に向けて「VC廻りをしよう」という話をアンリさん(ANRI代表パートナー)から言われて、そのタイミングで東さんにお会いしたのが最初の出会いです。その後飲みに行ったりして投資決定いただきました。
当時、プロダクトとしての「パラレル」は既に存在していて、リリースして3ヶ月あたりでした。社員は4人しかいなくて、毎週サーバー落ちと不具合との戦いをしてた状況の中ボロボロの状態で会いに行って。そんな中、東さんは「いけるじゃん!」って言ってくれたのを覚えています。

東:「いーじゃん!」って言った記憶ある(笑)

歳原:その当時、いろんなVCの方と話してるときは、コロナ前ということもあって、そもそも僕らのプロダクトのゴール(”オンラインで好きな人と気軽に集まれる場をつくる”)に対して、「その世界、本当に来る?」とか「マネタイズどうするの?」とか、そういう話をされることが多かったのですが、東さんはそんな風に言ってくれました。

すごいのが明らかだった、パラレルのユーザー熱量

東:プロダクト全体の数字としては、当時まだまだだったと思うんですけど、ユーザー熱量がすごいなっていうのはあって。継続率や使われ方を見ていると、「あ、これはすごい」というのがわりとすぐ分かったんですよ。なので、しっかり僕らも投資をさせてもらって一緒にチャレンジしたいなって気持ちにすぐなったんです。あとは、パラレル代表のお2人、歳原さんと青木さんに会って「ヤバイ人たちだな」っと思ったのもあります(笑)

歳原:いや、すごいちゃんとしてたと思います(笑)
VC回りを始める前、アンリさんに事業進捗や、「ぼくら行けると思うんです!」「次のプロジェクトこんな感じでいこうと思います!」みたいな話を雑にまとめた資料を見せたんですよ。そしたら険しい顔してて。多分これじゃいけないと思ったと思うんですよね。だから”とりあえずVC回って1回叩き潰されてこい”みたいなタイミングでお会いしたので。そういう意味でヤバい奴って思われたのもあるかもしれないです。

東:(笑)
なんていうのかな。強さがあったんですよね。
いろんな経営者の方やプロダクトをつくる方にもお会いするんですけど、パラレルのお2人は、”世界の人に使ってもらうんだ”っていう気合いが半端なかったんですよ。
そしてパラレルは、過去複数のプロダクトをつくってはクローズさせているんですけど、「あ、この人たちは、意思を持ってそこそこいけてるプロダクトだったのに潰しているな」と。しかも前のプロダクトも、ほんと悪くないんですよ。コンセプトや見立てとか。
それをしてまで「今回にかけてるんだ」さらに「今回は行けそうな気がする」という話をしてもらって、ユーザー熱量の数字も含めて、強い印象を持ちました。

歳原:潰したというと、そうですね(笑)

シリーズAに次いで、シリーズBにも迷わず追加投資

東:世界戦に臨めるタイミングやプロダクトって、本当にないと僕は思うんです。そういうタイミングに、世界を狙えるプロダクトを携えて会社を運営する機会を、多くの経営者やプロダクトは迎えられないので。「やっと来た。世界戦戦えるかもしれない、参戦しない手はないでしょう」と思いました。

歳原:たしかに。みんなグローバルへ、とは言いますけどなかなか難しいところはありますよね。

東:ちょっとタイミングが早過ぎるとか遅すぎるとか、日本から出て行くのが難しいとかいろいろありますよね。パラレルもこれからではあるんですけど、戦える態勢には少なくともある今、戦わない手はないでしょっていう。

歳原:一旦国内でしょっていうところはありつつ、グローバル行こうって走ってます(笑)

東:パラレルの場合、最初から「世界で使ってもらうことを目指したコミュニケーションサービス」を目指してるんですよね。Facebookもあり、LINEもあるけど、世界で使われる日本発のコミュニケーションサービスが出来たら、悲願なわけです。インターネット界隈の仕事をしてきたらなおさら。
あと、過去歳原さんから聞いた話でぐっと来たのは、「オンラインゲームのカルチャーや習慣がマス化するタイミングが今」という話に、僕は結構納得していて。そのすごく大きな波は来るんじゃないかなとも感じてます。

歳原:PCゲームや昔のオンラインゲームって、アバターがあって、友達と一緒に同期的にいろんな世界に旅立てるという意味で面白かったと思っています。そういう環境だからこそできる、特殊な体験や習慣みたいなものがあるんですよね。そこへの共感や熱がマス化している感覚が、ちょうどパラレルをつくろうかなと考えたときにすごくあって。この波は来ると思った時に、そんな波の中に何が一番求められるのか。そういうことを考えてパラレルをつくりました。

ユーザーファーストでありつつ、ユーザーに寄り添いすぎない

歳原:そういう背景があってできたパラレルですが、プロダクトづくりにおいて大切にしていることは2つあります。

1つ目は、ユーザーファーストであること。これはどの会社でも言われることなので、特殊ではないと思いますが、起業当初からずっと意識してることです。僕らが「これはいいよね」「ユーザーはこれ求めてるよね」「これが課題だよね」という話をいくらしても、バイアスのかかった仮説である可能性はすごく高いと思っているので、ユーザーが真に求めているかどうかを見にいく文化が強い会社だと思います。ユーザーさんへのインタビューを毎年200~300やったりすることもあるので、”ユーザーを観察する”ことはしてると思います。
もう1つは、とはいえユーザーさんに寄り添いすぎても良いプロダクトはできないと思っていて、僕らとしてどういうものを世に出していくのか、抽象的なビジョンにちゃんと寄り沿ったプロダクト開発を意識しています。ユーザーさんの声を聞くだけじゃなくて、自分たちが定めたゴールに向かっていかないといけない。ゴールに向かうこととユーザーさんの声を聞きながらちゃんと求められているものをつくること。そこは大切にしている基本的な軸だったりします。

パラレルが考える国内/海外での2方向のグロース戦略

歳原:グロース戦略は2方向考えています。
1方向としては、国内の熱狂ユーザーから染み出した層を獲得していくことです。国内のオンラインゲームを使っている一部の方々は、パラレルにすごく熱狂している方も多く、そのセグメントではマーケットがとれています。今、その周辺にじわじわユーザー層が広がっている感じがあるのですが、そこを獲得していきたいと考えています。
2つ目の方向性としては、日本でパラレルが広まった方法論を横展開してグローバルをとりにいくことです。海外では、大きなプロモーション等せずとも粛々と伸びていて、海外のグロースのためにプロダクト開発はしていません。が、今後は様々な人たちにパラレルを使ってもらって、僕らが目指したいビジョンである「好きな人たちとの時間を最大化する」につなげられるプロダクトにしていきたいと思っています。

パラレルにはヒットではなく"ホームラン”を期待

東:パラレルに期待することとしては、基本、でっかい勝負をしていただきたいと思っていて。
でっかいことに向き合えるタイミングにいるということ自体が、すごいことだなぁと思ってるので、足元はいろいろあるかもしれないんですけど、屈せず、でっかい戦いに日本代表として頑張ってほしいなというのが、僕がシンプルに思っていることです。基本はあんまりヒットは期待してないっていうか(笑)

歳原:僕らホームラン枠ってよく言われるんですよね(笑)
でも僕らもホームラン狙いに行ってます。そして、そのホームランを狙う切符って本当に落ちてないと思ってます。今も謎にマレーシアあたりでは、ランキング上位に入ったり、ユーザーさんが流入しつづけてるんですけど、そんなことあんまり起こらないじゃないですか。
それはグローバルにいける示唆でもありますし、さっきお伝えした国内の一部のセグメントから拡がっているというのも、拡張可能性の示唆だと思うので。そういう意味で、より世界戦に臨む切符、より大きなものをつくる切符を持たせてもらっていると思います。

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パラレルは、日本発のグローバルSNSになっていけるよう今後も爆速でのプロダクト開発を進めていきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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