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【必読】Amazonのサスペンドの原因と対処法


 Amazonで輸出ビジネスをする上で一番避けたい事態、それがサスペンドです。Amazonから警告を受けるか、最悪の場合は予告なくアカウントを凍結させられ、その後の販売・出品が一切できなくなります。


 きちんと対策をすれば心配ありませんが、多種多様の商品を扱うセラーにとって、Amazonのポリシーを完璧に理解し、アカウント・販売管理をおこなうのは簡単ではありません。ここでは、サスペンドとは何か、その原因、サスペンドされてしまった場合の対応について詳しくご紹介します。

1. Amazonサスペンドとは


販売者のアカウントが停止され、出品・販売等の取引が一切できなくなることです。販売ができないだけでなく、売上げ(決済残高)が全額凍結され、支払われない場合もあるのです。さらに、同じユーザーとして再び出品ができなくなるというリスクもあります。厳しい処罰ですが、どれも実際にあったケースです。

最近特に注意したいのが、コロナ関連商品です。他のECサイトでも、衛生用品に対する制限が通常よりずっと厳しくなっています。規制を確認せずに出品してしまうと、アカウントの停止に至る場合があります。
下記製品の出品を検討中、すでに出品済みという方は注意が必要です。
マスク、フェイスシールド、消毒液、除菌・殺菌・滅菌材、手袋、トイレットペーパー、ウェットティッシュ 等
これらの出品が元でサスペンドになってしまったセラーが現在急増しています。

2. サスペンドの主な原因4つ


①アカウント審査
 審査に明確なルールは無く理由は様々ですが、急な出品商品の増加・不自然な売上げ上昇、アカウントヘルスの悪化など、新規にアカウントを開設した販売者に多いサスペンド要因です。

②発送の不手際、セラー評価の悪化
 購入された品の発送遅延、セラーの都合による発送のキャンセル等は購入者の低評価に繋がります。Amazonは顧客満足度を最も重要視しているので、低評価が増えるとサスペンドの一因となります。ただし、これらは自社配送のセラーのみが対象であり、FBA(Fullfilment-by-Amazon)には該当しません。
 また届いた商品に欠陥がある、返品商品に対する返金がないなども低評価を受ける可能性があるので注意しましょう。

③模造品(偽物)の販売
 これは一発でサスペンドになる危険性が最も高く、ほぼ猶予期間なくアカウントが停止されます。販売側が本物と認識して出品していても、実は模造品であったという事例もあるので、偽物の可能性が少しでもあれば取り扱わないのが最善でしょう。真贋審査をされることもあり、その場合メーカーからの証明書提示など、本物であることの証明が求められます。仕入れ元が偽物を流通している場合も、販売者がサスペンドを受けるので細心の注意が必要です。

④知的財産、商標権の侵害
 販売権や特許を持たずに商品を出品してしまい、Amazonからの指摘だけでなく、販売権利者やメーカーから訴えられる場合があります。自社商品を販売していても国際商標を取得しないと、先に他者に取得され、販売ができなくなってしまうケースもあります。
 知的財産権侵害に対する処罰は、模造品販売同様とても厳しいので、出品前によく確認しておくことをお勧めします。


 次の記事では、実際にサスペンドとなってしまった場合の対応についてご説明します。


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