PARAISO

音楽を作って絵を描いて、レースカーテン越しに青空を見て、ここまで来てしまいました。2人…

PARAISO

音楽を作って絵を描いて、レースカーテン越しに青空を見て、ここまで来てしまいました。2人組音楽ユニット/ミスiD2021ファイナリスト https://miss-id.jp/nominee/18378

最近の記事

君じゃないとさ

「君じゃないとさ」と思えることが、年を取るたびに減っていく予感がした。世界も視野も広くなるくせに、余裕がなくなってしまうから。 惨憺たる2020年を振り返ることもできなければ、五里霧中の2021年を展望することもままならないけれど、とにかく何か書き残さないといけないなという衝動に駆られてはや1か月。やっとこうしてPCの前に向かうことができた。 些細なことで傷ついたり、擦り傷を2度こすったような痛みが増えたり、重い荷物を受け止めたときの鈍い痺れが長く続くのは、冬の空気のせい

    • 私たち、世界を変えない。

      「どうやって世界を変えたいですか」 「どんなふうに世界を変えようと思っていますか」 そんなふうに、何度も聞かれてきました。 若いアクティビストが実際に行動を起こし、世界が本当に変わろうとしているなかで、そして日本全体が世界に取り残されようとしているなかで、この潮流は至極普通なものなのかもしれません。 でも、本音を言うと私たち、とくに世界を変えたいとは思っていません。 この考え方には二つのアプローチがあって、一つは「世界を根本的に変えるより、世界の見方を変える方が自分の性に

      • 『二十歳の原点』に寄せて

        独りであること、未熟であること。 これが私の二十歳の原点である。 高野悦子『二十歳の原点』 二十歳もとうに超えてしまった今、ようやく『二十歳の原点』を読んだ。50年前に京都のまちに実在したある女子大生が、20歳で自ら命を絶つまでの日記である。 いまミスiDというコンテストに応募していて、せっかく「#読書と女子」という企画をやっていたので、この本について何か書きたいと思い、相方に写真を撮ってもらい、駆け足で文章を書いて、Cheersに載せた。最終日23:58のことだった。2

        • 赤黄色の金木犀

          今回は、PARAISOの話からすこし脱線して、フジファブリックの「赤黄色の金木犀」から連想した文章を載せようと思います。それは、以前書きためた文章のなかにちょうどそんなものがまぎれていたからだったり、昨日家の前で嗅いだ金木犀の香りが今でも忘れられないからだったりする。 ちょうどこの前、赤黄色の金木犀のカバーを出しました。 じつはこのアレンジ、去年のクリスマス頃に死にそうな顔で作って、ずっとあたためてきたものでした。両腕であたためて大切にしてきたものを手放すの、とても怖いけ

        君じゃないとさ

          PARAISO考

          はじめまして、PARAISOです。 私たちは、京都に住む2人組の音楽ユニットです。片方が主に作曲やミックスなどの音楽全般を、片方が主にボーカルやアートワークを担当しています。作詞はふたりで行います。 今までに、たとえばこんな曲を出しました。 今回、ミスiDのセミファイナルに進出したことをきっかけにnoteを始めました。元来文章を書くのが好きで、書いては相方や親しい友人だけに見せていたけれど、どうにも自分の卑屈さがいやになって、やめてしまいました。あらためて、皆さんに向かっ

          PARAISO考